共同通信エンタメOVOに連載中の
『ほぼ週刊映画コラム』
今週は
Netflix、悲願の作品賞初受賞なるか
『Mank/マンク』
詳細はこちら↓
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1270308
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Netflix、悲願の作品賞初受賞なるか
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NHKの「日本人のおなまえ」で「映画タイトル!大ヒットの法則」と題して、映画のタイトルにまつわる秘話を紹介していた。
例えば、『燃えよドラゴン』(73)のタイトルは司馬遼太郎の『燃えよ剣』にあやかったとか、『新幹線大爆破』(75)など、ワイルドな題名を連発した東映・岡田茂社長の話などが紹介された。
そして洋画の名作に、あえて邦題を付けるコーナーを見ながら、『スタンド・バイ・ミー』(86)は「夏の日の少年たち」とし、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85)は自分は「未来へ帰れ」で、妻は「デロリアン」とした。
で、最も印象的だったのが、『ローマの休日』(53)のタイトルに隠された怖い意味とは?だった。
『ローマの休日』の原題「Roman Holiday」の本来の意味は「ローマ人の休日」で、コロシアムで奴隷剣闘士たちを闘わせることを休日の娯楽とした古代ローマ人を揶揄したバイロンの文章から、「他人を苦しめて得る楽しみ」という意味の慣用句になったのだという。
だから、「他人を苦しめて得る楽しみ」に陥らないために、この映画のアン王女(オードリー・ヘプバーン)は恋と自由を、新聞記者のジョー・ブラッドレー(グレゴリー・ペック)は王女発見のスクープを諦める。
つまり、このタイトルには、当時、赤狩りの渦中にあり、イアン・マクラレン・ハンター名義で脚本を書いたダルトン・トランボの複雑な思いが込められていたわけだ。
『ローマの休日』には「人生は思うようにならない」というセリフもあったし、トランボは後に奴隷剣闘士を主人公にした『スパルタカス』(60)で、本当の「ローマ人の休日」を描くことになる。そう考えると、なかなか深い話だった。
『映画の森』名せりふシリーズ後編 「人生は思うようにならない」(『ローマの休日』)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/232af19b606f7a21789cc58ac8974063
「ちゃんと観たことありますか?」オードリー・ヘプバーン
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/f64acdf38588e036985f3da44701ca89
『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/44e30cc426bff08a6a4edfcd91aee690
『スパルタカス』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/49c7a16b3c2ee91137162fc74804055b
ケネディ暗殺事件映画『ダラスの熱い日』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/dbea926ba4379b4765a978ca204cd7de
『軍法会議』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/2e244b05503581d4780fa9303cb09d9e
『パピヨン』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/d57bfd7c3aabdaa40f5b76f980ebff8e