『トータル・フィアーズ』(02)(2005.4.4.)
『フィールド・オブ・ドリームス』(89)『スニーカーズ』(92)と快作を連発したフィル・アルデン・ロビンソン、約10年ぶりの新作。
トム・クランシー原作のジャック・ライアン・シリーズの第4弾で、ライアン役がハリソン・フォードからベン・アフレックに若返っているが、あまり新味はない。というより、同時多発テロを経験したというのにアメリカは何も変わっていないというべきか。あまりにも安易な核爆発描写やラスト・シーンには口あんぐり…。
まあ、監督がいつも自分の思い通りの映画が撮れるとは限らない、という同情の余地はあるものの、ロビンソンは期待の監督だっただけに、この映画の出来は非常に残念だ。何故、よりによってこの題材を選んだのだろうか。