田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『ロッキー』

2018-12-25 10:56:07 | 映画いろいろ
 『クリード 炎の宿敵』の公開に際し、これまでの『ロッキー』シリーズを、その時々に書いたメモや記事で振り返ってみる。ここまでくると、もはや立派な叙事詩だ。

『ロッキー』(76)(1977.6.4.東劇)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/44b76118330dd531a24dc88140ebfc26



『文化の泉 シネマアベニュー』から


『文化の泉 シネマアベニューVol.6』から


シルベスター・スタローンのプロフィール↓
 
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『映画の森』「2018年映画ベスト5」

2018-12-24 08:17:11 | 映画の森
共同通信社が発行する週刊誌『Kyoudo Weekly』(共同ウイークリー)12月24日号で、
『映画の森』と題したコラムページに、独断と偏見による「2018年映画ベスト5」を紹介。

1位『ワンダー 君は太陽』
2位『ボヘミアン・ラプソディ』
3位『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』
4位『カメラを止めるな!』
5位『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』

クリックすると拡大します↓


共同通信のニュースサイトに転載。
https://www.kyodo.co.jp/national-culture/2019-01-08_1961240/
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【ほぼ週刊映画コラム】『アリー/ スター誕生』

2018-12-22 18:43:57 | ほぼ週刊映画コラム
エンタメOVOに連載中の
『ほぼ週刊映画コラム』

今週は

古典劇の4度目の映画化だが…
『アリー/ スター誕生』



詳細はこちら↓
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1174282
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「2018年11月の映画」転載

2018-12-21 18:59:51 | 映画の森
「KyodoWeekly」11月26日号から「11月の映画」共同通信のニュースサイトに転載。
https://www.kyodo.co.jp/national-culture/2018-12-18_1958421/




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『人生模様』

2018-12-21 12:01:04 | 1950年代小型パンフレット

『人生模様』(52)(1993.9.11.)



 アメリカの作家オー・ヘンリーの短編小説を基にしたオムニバス映画で原題は「Oヘンリーのフルハウス」。ヘンリーの小説は、そのほとんどが短編で、一本の映画にするには短過ぎる。しかもその短編内で、物語がきちんと構築されているので、映画用に新たな話を付け加えて引き延ばすと全体の構成が崩れてしまう。その意味では、独立した五つの話をオムニバス形式で組み合わせるという、この映画の手法は最適であろう。しかも、それぞれの話に、当時フォックスが売り出そうとしていた新人女優たちを配し、ベテランがしっかりと脇を固めるのだから、これは見事なハリウッド商法と言えなくもない。

 まずナレーターが登場する。何とこれが『怒りの葡萄』などを書いたジョン・スタインベックだというから驚いた。“動く”スタインベックを初めて見た。

 越冬のために何とか刑務所に入ろうとするルンペンだったが…。第1話「警官と讃美歌」(ヘンリー・コスタ―監督)では、チャールズ・ロートンが原作のイメージ通りにルンペン紳士を演じてくれる。ここで街の女として登場するのが、かのマリリン・モンロー。だが「モンロー特集」と銘打たれたビデオで、彼女目当てにこの映画を見た人がかわいそうになるぐらいの端役だった。

 20年ぶりに再会した幼なじみの2人。だが、それは警官と犯人という形でだった…。第2話「クラリオン・コール新聞」(ヘンリー・ハサウェイ監督)は、当時の大悪役リチャード・ウィドマークを生かすために無理をして、原作の味わいを殺してしまった、という気がした。

 病床の女は、窓から見える蔦の葉が全て落ちた時、自分も死ぬと考える。それを知った貧乏画家は…。第3話「最後の一葉」(ジーン・ネグレスコ監督)は、アン・バクスターとジーン・ピータースを姉妹にしたところに疑問が残る。なぜ原作通りに友人同士にしなかったのだろうか。画家役のグレゴリー・ラトフがいい味を出している。

 2人の男が町長の息子を誘拐し、身代金をせしめようとするが…という、第4話「赤い酋長の身代金」(ハワード・ホークス監督)は傑作だった。ホークスが、達者なコメディリリーフのフレッド・アレンとオスカー・レバントを見事に使いこなしている。

 若く貧しい夫婦の贈り物を巡る行き違いを描いた第5話「賢者の贈りもの」(ヘンリー・キング監督)は、妻役のジーン・クレインの美しさが光り、この切なくも美しい物語を輝かせている。そしてこの話をラストにすることで、話によって出来に凸凹はあるものの、トータルとしては、市井の人々のクリスマス話として、心地良く見終わることができるのだ。

パンフレット(53・国際出版社)の主な内容
「警官と讃美歌」物語 チャールス・ロートン、マリリン・モンロウ、デヴィッド・ウェイン/「クラリオンコール新聞」物語 ディル・ロバートソン、リチヤード・ウイドマーク/「最後の葉」物語 アン・バクスタア、ジーン・ピータース、グレゴリイ・ラトフ/オー・ヘンリーのことなど(清水俊二)/原作者(オー・ヘンリイ)の略歴/「酋長の身代金」物語 フレッド・アレン、オスカア・レヴァント/「賢者の贈物」物語 ジーン・クレイン、ファーリイ・グレンジヤア

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『黒い絨毯』

2018-12-21 07:09:48 | 1950年代小型パンフレット
『黒い絨毯』(54)(1989.11.24.) 

 南米アマゾン川上流の開拓地を舞台に、人喰いアリの大群(マラブンタ)と農園主(チャールトン・ヘストン)との戦いを描く。原題は「裸のジャングル」。監督はバイロン・ハスキン、特撮はジョージ・パル。



 中学生の時以来、久しぶりの再見となった。今改めて見ると、プランテーションの描き方に疑問は感じさせられるものの、全体的にはとても面白く、最後まで飽きることなく見ることができた。

 この映画が作られたのはハリウッド黄金時代の1950年代ということで、自然の脅威とモンスターに男女の愛憎を絡め、練り上げたストーリー展開のうまさを感じさせる。こうした映画がスピルバーグの『ジョーズ』(75)などにつながったのだろう。

 もう一つ、50年代の映画の良さは、あくまでも女優がきれいであるという事。この映画のエリナー・パーカーの成熟した美しさなどはその最たるものだ。

チャールトン・ヘストンのプロフィール↓


エリナー・パーカーのプロフィール↓


 【今の一言】ヘストンの多彩なキャリアの中で、この映画と、最近原稿を書いた『インカ王国の秘宝』(54)『遥かなる地平線』(55)を併せて、「パラマウント、ヘストン探検・冒険三部作」と勝手に呼ぶことにした。

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『映画ポスター モダン都市風景の誕生』

2018-12-20 12:14:09 | 雄二旅日記
 アーツ千代田 3331で開催中の、国立映画アーカイブ開館記念『映画ポスター モダン都市風景の誕生』を見る。有名な「みそのコレクション」の中から選ばれた大正・昭和初期の映画ポスターが展示されている。全て複製だが、こうした貴重なポスターが気軽に見られるのはいいことだ。



主な展示は


『東京祭』(33・牛原虚彦・夏川静江)
『百万人の合唱』(35・冨岡敦雄)
『浅草の灯』(37・島津保次郎・上原謙)
『泣蟲小僧』(38・豊田四郎)


『神の娘』(16・ハーバート・ブレノン)
「チャプリン大会」『チャプリンとデブ(アーバックル)=両夫婦?』(14)『チャプリンのスケート』(16)『チャプリンの酩酊=午前一時?』(16)
「ニコニコ大会」『担え銃』(18・チャールズ・チャップリン)『デブ君の入院』(18・ロスコー・アーバックル)『ビリイ・ウエストの友愛』(チャップリンのそっくりさん)


『ビッグ・パレード』(25・キング・ビダー、主演ジョン・ギルバート)
『オペラの怪人』(25・ルパート・ジュリアン、主演ロン・チャニー)
『ロイドの福の神』(26・サム・テイラー、主演ハロルド・ロイド)
『南北珍勇腕競べ』(26・クラレンス・G・バッジャー、主演レイモンド・グリフィス)



『(間諜)マタ・ハリ』(31・ジョン・フィッツモーリス、主演グレタ・ガルボ)
『FP1號應答なし』(32・独カール・ハートル)
『無敵タルザン』(33・主演バスター・クラブ)
『コングの復讐』(33・アーネスト・B・シュートザック)
『不思議の国のアリス』(34・ノーマン・Z・マクロード、シャーロット・ヘイリー、ゲーリー・クーパー、ケーリー・グラント)
『コスモポリス』(34・独カール・ハートル)
『コンチネンタル』(34・マーク・サンドリッチ、主演フレッド・アステア&ジンジャー・ロジャース)
『トップ・ハット』(35・マーク・サンドリッチ、主演フレッド・アステア&ジンジャー・ロジャース)

詳細は
http://www.nfaj.go.jp/exhibition/chiyoda2018/
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ペニー・マーシャル 『ビッグ』『レナードの朝』『プリティ・リーグ』

2018-12-19 13:47:46 | 映画いろいろ
 女性監督のペニー・マーシャルが亡くなった。



 寡作の人だったが、『ビッグ』(88)も、『レナードの朝』(90)も、『プリティ・リーグ』(92)も、いい映画だった。近々公開の『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング』は“変身”をテーマにした映画だが、その象徴として、『ビッグ』を見たヒロインが「自分にも奇跡を…」と祈るシーンがあった。

All About おすすめ映画『ビッグ』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/0cc7fbc7013ff0d4ebad286610cd3c15

All About おすすめ映画『プリティ・リーグ』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/04ddaf554e14f40f6c35b216b151701f

『文化の泉6』から『レナードの朝』

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【特集】『アリー/ スター誕生』ブラッドリー・クーパー

2018-12-19 13:11:04 | 仕事いろいろ
【特集】『アリー/ スター誕生』監督・主演ブラッドリー・クーパー
「自分が思い描いてきた映画をそのまま作ることができた」



https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1172842
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『お茶と同情』

2018-12-19 11:29:04 | 1950年代小型パンフレット

『お茶と同情』(56)(1990.1.26.)

 アメリカニューイングランドの男子校を舞台に、生徒のトム(ジョン・カー)と舎監の妻(デボラ・カー)との淡い恋を描く。監督はビンセント・ミネリ。



 高校時代に初めて見た時、デボラの美しさに結構ドキドキさせられた覚えがあった。いわゆる、少年が年上の女性に一人前の男にしてもらう、というよくある話なのだが、今、改めて見直すと、デボラの美しさは変わらないものの、何でこの程度の描写で昔はドキドキしたのだろう、と拍子抜けさえした。それは、自分自身が大人になったこともあるが、今は過激な性描写が氾濫し、それに慣れたせいで、少々のことではドキドキしなくなってしまったからなのか。

 高校時代に、こっそり深夜のテレビで見てドキドキした映画を今見直すと、こんな感慨した浮かばないのは何とも寂しい。今後、この手の映画は、なるべく再見せずに、最初のイメージを心の奥にしまっておいた方がいいのかもしれないと思った。

『名画投球術』いい女シリーズ4「正真正銘の“美女”が観たい」デボラ・カー
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/be594f2a790e1b4a23a8b68236557b94

デボラ・カーのプロフィール↓


【今の一言】主人公のトムは女々しい男として“シスターボーイ”と呼ばれているが、どうやらこの映画(基は舞台)の奥には同性愛の問題が秘められているらしい。だとすると、トムが年上の女性に“男”にしてもらう、というラストには無理がある気もするが、これは、当時はこうした問題があからさまには描けなかった結果なのだろう。現在の描写とは隔世の感がある。

パンフレット(57・外国映画出版社)の主な内容
解説/物語/スタアメモ デボラ・カー、ジョン・カア/製作者ロバート・アンダーソンに就いて/この映画に浴びせられた、紐育各紙及び業界紙の讃辞

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