

2011年春から、全国の大学・短大に「キャリア教育」が義務付けられることが決まりました。文部科学省の「就業力」向上5ヵ年計画の柱となるようです。
私自身は、7年前に大学で携った仕事がようやく実を結んだような感慨があります

ここからインスパイアでいきますね。
◆武蔵野大学キャリア開発プロジェクトから
平成15年度の文部科学省「特色ある大学教育支援プログラム」第1回公募で
キャリア教育分野で採択されたのが武蔵野大学キャリア開発プロジェクトです。
この仕事に携ったことが、私の今の仕事(トータル・ライフ・コンサルタント)
の源流でもあります。
キャリア教育というのは簡単にいうと
「卒業後に必要な社会人・職業人としての基礎的な資質・能力の育成」
をめざすものです。武蔵野大学(平成15年当時)のキャリア開発概念図では
・職業観・勤労観の涵養
・職業に必要な知識・技能の習得
・主体的に進路を選択する能力・態度の育成
の3つが柱になっていました。
今の時点で考えて、とても先進的・画期的な取り組みをしていたと思います。
こうした武蔵野大学などの先進的なキャリア教育事例が、当時から
大学教育全体の改善へつながることが期待されていたのです。
そういう意味では7年越しですね。
キャリア教育の大学必修義務化の先鞭(せんべん)の一翼を担った
武蔵野大学関係者の皆さんの努力に敬意を表したいなと思います

◆大学の「教養科目」としてのキャリア教育を
キャリア教育、というのは就職指導のノウハウだけではありません。
キャリアと人生を生涯にわたってささえる「教養」という部分も
大切に考えたいと思います。
今、40代以上の社会人であれば大学時代には「一般教養科目」を
学んだ経験がありますよね

※
当時パンキョウという呼び方をしていたと思います。
でも30代以下の大学での学びの記憶は変質していますよ

1990年代の大学改革で、「一般教養科目」というのは
事実上壊滅してしまいました

大学設置基準の緩和として「教養科目は各大学で自由に学ばせる」
ということが、いつのまにか「無駄な一般教養科目を廃止」という
ことで風潮になっていきました。
一見ムダな教養も、長い人生では武器になるものです。
教養教育がなくなってしまったら
人は簡単に人生をあきらめちゃうような気がするのです

「キャリア教育」が人生を生きていくための基礎教養として
義務化されるなら大賛成です

◆実務においてキャリアと人生を伝えたい。
大学の職場から離れて、今の私は実際にキャリアと人生の途中にある人たちを
トータル・ライフ・コンサルティングしています。
こういうのは車の両輪です。
大学で学ぶことと、社会で実践していくこと。
これから社会に入る皆さん、社会人の人生は今までの人生より長いですから

しっかり道を踏みしめていきましょうね

ではまたっ
