こんにちは。
昨日発表されたニュースから
2010年12月1日時点の就職内定率は
68.8%で過去最低となりました。
ここからインスパイアで書きます。
◆既卒者採用枠の拡大
大手企業は卒業後3年以内の既卒者を採用する方向で動き出しました。
今朝の日本経済新聞でも一面で
トヨタ自動車や関西電力が2012年採用から
卒業後3年以内の既卒者採用を検討と報じてます。
また政府も16日に就職支援策を発表し
卒業後3年以内の既卒者採用企業に奨励金を支給する制度の
特例措置を発表しました。
2月1日~3月末までに
今週卒業予定の学生を採用した場合
80万円~125万円支給
※詳細は確認くださいね。
どこまで救済できるかは疑問ですが
就活生の皆さんにとっては
世の中のこうした動きも理解はしておこう。
ということで
本題に行きます。
志望企業の研究は徹底しておこう。
◆リーマンショックの振り返り
2008年のリーマンショックは記憶に新しいところですよね。
私はそのちょっと前まで日本のAIGグループ企業にいたから
リアルな記憶があります。
金融業界の動きを知っておくと
企業の動向が一番最初に理解できますよ。
※※※
「大統領、全体像を見て下さい」
バーナンキは専門家として、AIGが金融システムといかに深く結びついているかを説明した。さらにブッシュの庶民感覚にも訴えて、いかに多くの国民や中小企業がAIGに依存しているかを強調した。
国民はAIGの生命保険で家族を守っている。AIGの年金で老後に備えている。そしてAIGは、建設プロジェクトや公共事業を支える保証証券業務もおこなっている。
すると大統領は、問題の核心をつく質問を投げかけた。
「保険会社がそんなことまで?」
この会社はそうだった。
※※※
「リーマンショック・コンフィデンシャル」
アンドリュー・ロス・ソーキン
加賀山卓郎訳 早川書房 2010年より
リーマンショックの余波は回りまわって
日本企業の「新卒採用の内定切り」にまで波及しました。
わずか2年前の話です。
ブッシュ大統領(当時)ならずとも
「そんなことまで?」と訊きたくなるほど
世の中に影響を与えるのが金融の世界の仕事です。
◆どの業界も金融から全体像が見えてくることがあります。
私はどちらかといえば職業選択で
個人の夢や希望が必要なのだということを
ブログでメッセージ発信しているのですが
現実の生活認識も大切に考えてますから
今日はその観点からアドバイスしますね。
業界研究・企業研究の合間でかまいませんから
どの業界を希望するにしても
金融業界の仕組みも知っておこう。
必ず何かのヒントがつかめますよ。
◆バランスをとった職業選択の指針を持とう。
※※※
河合塾が昨年末、2000人余りの高校教師に行った調査では
「就職を意識した学部選びが強まっている」
と感じている教師は7割に達した。
将来の職業についてあまり具体的に意識しすぎると、
資格の取得や職業訓練など、
目先のための勉強ばかりになる可能性がある。
※※※
読売新聞2011.1.19記事より
「大統領、全体像を見て下さい」
(バーナンキFRB議長:当時)
☆☆★★★☆☆
物事は目先におわれず、全体像を眺めて
多角的な視点をバランスよく持ってみよう。
ESの志望動機に反映させるために
それぞれの企業研究をするときに
ちょっと金融業界の勉強もしておこう。
(金融知識ということでもいいです)
より深く企業研究ができます。
☆☆★★★☆☆
ではまた。