フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

Jean Seberg again

2012-07-04 09:25:15 | Weblog
ジーンセバーグが殺されてから30年以上がたった。「ジーンセバーグ殺人事件」という映画もあったけど見ていない。「悲しみよこんにちわ」のセシール役でのヘアースタイルが一世を風靡しセシールカットの呼び名は久しい。そしてジャンポールベルモンドとの「勝手にしやがれ」で一躍世界的スターに。僕が知ってるのはここまでだが美貌と才能を兼ね備えた国際的スターだった。


彼女は幼い時から弱いものに共感し守ろうとする傾向があったらしい。その目はアメリカの人種差別に向けられて経済的に彼らの団体を援助。それがFBI当局の逆鱗に触れゴシップの捏造、マスコミを使っての大バッシング。彼女の価値を貶めるあらゆる方法を使って葬り去ろうと画策された。それに独りで立ち向かう彼女。FBIのブラックリストに掲載されるや彼女を消去するプロジェクトが実行された。1979年8月パリの自宅近くの駐車場のルノーの中で死体で発見された。死因は謎。一応自殺という発表だった。マリリンモンローの時とそっくり。家族はFBIをいまもって疑っているとのこと。アメリカの暗部を見るような思いでいるとこのところ日本でも似たようなことが起こっていた。マスコミの小沢大バッシングだ。みんなが寄ってタカって「あいつは終りだ」とか「国民の80%は期待してないとか」一方的な記事が国民を洗脳するように出ている。80%以上がイヤだと言っているのは原発の再稼動であり三党合意による消費増税なんだから。このことは一言も触れないで野田さんが粛々とやることへの高評価ばかり書き連ねるのはどうかと思う。官僚のシナリオを演じているだけで何ら自分の考えを持たないヤツが闘うヤツを笑うのか。死に行くミッシェルがパトリシアに向かって「最低だな」と呟く言葉とともにセバーグの姿が思い出された。あれはセントジェームスかなオウチバルかなと彼女が着ていたボートネックのセーターを考えていた。多分国家に抹殺されたんだろうな。
コメント
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