フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

エマニエル

2012-07-03 07:37:15 | Weblog
新聞を見てたら映画「エマニエル夫人」で一世風靡したオランダの女優シルビアクリステルさんが脳卒中で倒れる(56歳)との記事が目に入った。昨日磯江毅さんの暗闇に浮かぶ裸婦の絵をネットで見てたのでなんかオーバーラップした。エマニエルってオレより年下だったんだとビックリ。あの映画は大学の時に見たんじゃなかったっけ。学生運動が下火になって箍が外れて「liberty & peace」とか分けが分からないけど心地よいフレーズが世界を席巻し衆から個への転換に向かっていた時代じゃないかな。その中の代表的な映画が「エマニエル夫人」だったと思う。それまで西部劇とアクションものの映画しか見てなかったものにとっては衝撃だったね。性に関してこういう考え方もあったのかとその哲学に魅せられたものでした。それにシルビアの姿態もなかなかのもんだったしみんな上辺だけ掬って自分に都合の良いように解釈していったんだ。世の中の常ではあるけれどその時の大人は若者の変化をとめることが出来なかった。欲望のおもむくままにの風潮が堰を切って流れ始めた。その延長線上に俺たちはいる。だけど勝手なもので今となっては、エマニエルの脳卒中とか肝臓癌とか聞くと奔放な性を楽しむと若くして体を壊すんだなクワバラクワバラと年取っても健康に気をつけているバカな自分がいる。本当にバカとはこの事かも知れないね。エマニエルとシルビアは関係ないのにね。お大事に。
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