フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

bulue sun set

2021-03-30 08:34:21 | Weblog
宮沢賢治の青春短歌「アルカリ色のくも」という本を読んでたら「青い夕陽」という言葉に惹きつけられた。
「停車場のするどき笛にとび立ちて青き夕陽にちらばれる鳥」という歌なんだけど。
青き夕陽は置いといても情景が浮かびます。むかしバスには運転手さんの他に車掌さんというのがいてね切符を切ったりピーピーと笛を吹いてバスを誘導したりとても忙しく動き回ってたんだ。田舎のバス停では発車の合図も車掌さんの役目でね「ピーッ」と鋭い音で笛を吹いてた。それが終わるとバスはゆっくり動き出してね。まさに鳥ナンカビックリしてパッと飛び上がったりしたもんさ。さて青い夕陽、本にはハワイでは見られるかもしれないと書いてあった。賢治はハワイなんか行かないから賢治の世界だろうとも。青は賢治にとって何を意味するんでしょうね。

田舎ならどこにもある風景
バスなんか出発までの時間を
ノンビリと待っている
誰が植えたのか川沿いには
桜の木が並んで満開
青い夕陽って
桜を通して見た光じゃないかな
と唐突に思った
そう言えば
桜の陰
ラベンダー色だよな
賢治が見た夕陽が
僕にも
重なって見えた



コメント
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