フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

審査

2007-02-11 10:32:48 | Weblog
パンプの3ヶ月に1回の審査の日です。役場から調査委員がやってきてパンプの暮らしぶりを観察し家族への聴聞をしてその結果を審査委員会に報告し級位が決定する仕組みです。パンプは、現在、要介護4級です。もう後がありません。5級で最上階に上り詰めるのですから。この日、調査員の方とパンプのケアマネージャーがやってきました。パンプもはしゃいでます。久しぶりに知らない人がくるのですからちょっと興奮状態でした。マーチンも一緒に話を聞きます。調査員の方が、書類をだしながらパンプに話し掛けます。面白そうにしているもののその話しかけには、反応しません。普段の暮らしぶりを説明してその中でパンプの人となりを言っていると調査の方が、「(ボケる)前は、なかなか知的な人だったのでしょう?」というとすぐマーチンが「いえいえ、とんでもない」と否定する。おまえはバカか。「でも賢い人ですよ」と言ってくれていると「料理も下手ですし、おじいちゃんが、何でも出来たから面倒見てたもの」とまた、マーチンが言う。おまえはバカか。最後に「暴言や暴行はないですか」と聞かれると「それは、わたしたちがということですか?」とまたまたマーチン、お前はバカか。調査が終って帰りがけ「あれ、この戸どっちをあけるんでした?」と調査の人が言った。「ハイ、1級を認定」またマーチン。
ボケよりも天然に手を焼くフェンネル氏でした。
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