フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

バターナッツ

2013-10-21 08:36:05 | Weblog
先日オーガニックマーケットに行ったら見たこともない野菜を見つけた。「何これ?」って売ってるおじさんに聞いたら「バターナッツ」という。「どうやって食べるの?」「ポタージュがいちばんかな」「かぼちゃ?」「そんなものだね」

「へーッじゃぁこれちょうだい」「2個はいってるほうがいいだろう」とおじさんは勝手に決めて2個入りをくれた。なんでも初めてのもの珍しいものは食ってみることにしてるから試してみようと思った。「オクラも買ってよ」というけど「オクラは作ってるから」というとそこから自然農法談義がはじまった。「自然農法では、7割取れたら御の字5割で上等だよ。あとは動物にもおいとかなくちゃね」ウン、そうだよね鳥や動物も含めて自然農法だもね。「オクラは一反で作っている。この柔らかさ見てよ自信作だよ」とよっぽどオクラを売りたいみたい。オレなんか今年はお試しだからオクラは1本しか作ってないんだ。それでもオクラは健気に実をつけて美味しいオクラを提供してくれる。もちろん量はないけれどそれでも自然農法って味が違うんだよ。畑に何ももちこまないを徹底してるから肥料も枯葉くらいだから大きくは育たないが味は濃い。
来年は多く植えてと思ってるところにこのオクラ談義。量をとる方法も教えてくれてまだまだ話していたそうだったけどお客さんがきたから店をあとにした。なんでも兵庫から移住してきたと言ってたっけ。さてバターナッツだがスライスしていつものカボチャと同じようにチーズ煮にしてみた。これを松野町のパン屋から買ってきたソフトフランスに挟んで食べてみるとなんとぴったりサンドイッチにあう。カボチャと芋と栗の中間のような味で料理にはとても便利な食材だね。これでポタージュ作ったらそりゃぁうまいだろう。小ぶりのひょうたんみたいな形で使いやすい。カボチャより値段が高いのがいまのところネックだがそのうち多く出回るようになれば安くなるだろう。これは本当にお勧めだから見かけたら買ってみて。僕は今日はパスタソースに使ってみた。今日の畑でのお弁当はラタトイユとナッツバターのスパゲッティそれに小さなパンだよ。
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他人の振り見て

2013-10-20 09:17:43 | Weblog
僕ら高校の同級生はとても仲がいい。いまでもつるんで遊んでいるのは高校の同級生。僕らの高校の良さは誰も仲間はずれにしないというところだろうか。だからどんな性格のヤツも疎外しない。そのままでつきあっている。それでも目に余るヤツはいるもんでサナちゃんが僕に言うの「あの公園のそばでモーリーを見かけたから声かけたの。」そしたら「どこのおバァにナンパされたかと思った」だって。「本当にカワイらしゅうないでね」とプンプン。もちろんモーリーも冗談だろうけど彼のクセだねあの言い方は。この歳になっても自分が一番偉いと思っているんだろう。聞いたり見たりしてる分には滑稽で笑いの対象でしかないんだけどおバァとはいえ乙女の心はしっかりと傷ついているんだ。気をつけようオレもどこかで納得してたところあったから。
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Hollow spot of Star

2013-10-19 08:35:39 | Weblog
その昔、隕石が落ちてできた窪地「星ヶ窪」に行ってきました。

マリーゴールドが迎えてくれて

コスモスが満開でした。ツバ山よりもこちらのほうがマチュぴチュのイメージに近いのかな「長者」という山肌にへばりついたような町の狭い道を抜けてここまで来るんだけどここはいつもの田舎町とちがって人を何人も見かけた。みんなにこにこと挨拶してくれて活気を感じる。聞けば、昔はここにパチンコ屋も映画館もあったとかで山間の町では西日本で唯一の歓楽形態を持った町だったとのこと。そのせいか規模が大きい。家の間の狭い道を車で走っているとテレビで見たインカの町を走っているようなヨーロッパの裏町を旅してるような感じになってくる。そういえばパンフレットに星ヶ窪では往時「草競馬」が行われて1万人もの人たちが競馬を楽しんだとの記載があった。林業華やかなりし頃の話だろう。

馬はこの池の周りを走ったんだろうか。いまでも車が1台やっと通れる急な坂を登ってこなければならないのに当時としては弁当持ちで歩いて登ってきたんだろうか。腹巻に金をつっこんで「尻尾の短い馬」に金をかけたんだろうか?ふと歓声のような風が吹いてきて僕の想像を逞しくさせる。今は、ここはキャンプ場として町おこしの一翼を担っているんだが星がとってもきれいに見えるスポットとして人気だそうな。この日は老夫婦が二組いただけだった。そのうちの一組はテントを張ってたから泊まったのかな。ここに僕のティピーをたてなくてはと思った。
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インドネシア語講座終了

2013-10-18 09:04:45 | Weblog
高知市が開催してくれたインドネシア語中級講座が昨日で終了しました。僕には中級は難しかったけど5月の初級から上がってきた人の中では一人は名古屋へ引っ越していなくなり一人は途中から来なくなり終わってみればベテランに混じって終了まで漕ぎ着けたのは僕だけだった。最後の日になってなんとなくコツのようなものがわかりかけてきた。これからだというところで終了だなんて皮肉だね。それでもBSで「ボルネオの源流を行く」とかの番組を見てたら耳慣れた言葉が聞こえてきた。インドネシア語だ。言ってることがわかるぞなんて思わずニンマリ。京大の院生なのか助手なのか可愛い女学生が動物研究のためにボルネオの森林の奥にある川の源流を目指す旅でとても面白かった。女一人でジャングルの中を半袖のTシャツで駆け回るだけでもすごいのに現地でテント拍から動物観察から鰐のいる川での水浴だなんておそれいりました。いくらカメラクルーや番組スタッフがいるとは言えその冒険心に脱帽です。それがいまどきの山ガールのように可愛い子だからよけいにエライと思ってしまった。鉈なんかを腹にくくりつけてツタを切りながらジャングルを進んでいくんだよ。それもインドネシア語で現地の人と対話しながら。もう男は何してるんだろうね。ますます住む世界が違うように思えてならない。テレビから聞こえてくるインドネシア語をとらえながら「アメリアやったね。キミの教え方間違ってなかったよ」と感謝。これから自分で勉強していけばいつかはインドネシアの山にも登れるかもしれない。自分で勉強が大変なんだけど、また講座が開かれたらみんなと会えるかな。そのときおくれを取ってないようにガンバロウ。アメリア、アリ、そしてみんな、ありがとう。
Sampai jumpa lagi 
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冬服

2013-10-17 08:51:22 | Weblog
今朝、マルちゃんとの散歩の途中で出会った女子高校生のセーラー服が冬服に変わっていた。この前まで白い夏服だったのに。今日は紺の制服。季節が変わったんだと実感。季節の変わりっていいもんだね。なんでもが新鮮に見える。学生の頃、この気持ち感じていた。昨日まで夏服、今日から冬服。僕らの頃は合い服というのがあったよね。夏から冬への合間の服といのかな。単に半袖のシャツが長袖のシャツになるだけなんだけどマスゲームのように全校一斉に替わるからか昨日と違う今日が鮮烈だった。気持ちが夏を忘れて秋に切り替わるというのがそのときの気持ちかな。立原道造は「不思議な出発の響きがする」と言ったけどまさにその通りだねと自転車で通り過ぎる女学生の冬服を見ながらそう思っていた。そろそろ僕も衣替えだな。
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病院移動

2013-10-16 08:29:24 | Weblog
ケイコフは幡多けんみん病院から移動を余儀なくされ病院を移ることになりました。僕等はここのナースレベルの高さからここにずっと置いてもらいたかったけど今の医療制度ではそうもいかないらしい。はじめここに救急車で運ばれた時は「3日くらいもてば」と言われた。それから「3ヶ月は望めない」と言われそれを過ぎるころには「制度的には病院を移らなければなりませんけどこのままここで」と医者もそのうち死ぬだろうからの判断だった。ケイコフは驚異の体力と脳幹の強さで行き続け10ヶ月すぎた。さすがの病院もこのままベッドを占領されるわけにはいかない事情があって担当医も苦しい立場に追い込まれたのだろう。「病院移動の話をすすめているから」と言ってきた。病院側がもってきた話に僕等は気乗りがしなかった。そしたらヒロコが「うちの病院で面倒見るわ」と名乗り出てくれた。ヒロコんちの病院ははじめからここにしたかった病院だったから渡りに船だ。今のケイコフの状態なら対応可能ということで判断してくれた。持つべきものは医者の友達だね。昨日無事にヒロコんちの病院に移ったと連絡があった。「うちの病院で死んだらイヤだわ」とヒロコがいうから「最後まで頼むよ」とヒロコの気持ちを思いながら軽く軽く言った。治らない病人をかかえるというのはプレッシャーだろうね。ケイコフの息子達はまだ奇跡を信じているから。僕等は彼らに寄り添っていこうと決めている。ヒロコさんリエさんありがとう。
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トレッキングシューズ

2013-10-15 08:54:06 | Weblog
登山靴はGOROだなと思っている。東京まで行って足型を計ってもらいどのタイプにするかを決めて発注。1ヶ月後にまた東京まで行ってもらいに行くという靴だ。いまのところそれしか方法がないのかなハンドメイドだから。それはまたいつかきっとということにしてAsoloのヴィンテージをなんとか安く手に入れることはできないかなとネットを見てると店なのか個人なのか外国では結構安く提供してくれているのもある。もちろん正規じゃない。でも自分のサイズがなかなかない。そんなときイオンでたまたま見てた靴屋でダナーのトレッキングスニーカーを見つけた。現品限りで半額とある。サイズはピッタリ。いままでスニーカータイプのものは使ったことがないから抵抗があったけどダナーだしなそれに何より「半額」に弱いオレ。店内には全品20%引きのビラ。「これ半額からさらに20%引きですか」「それはできません」当たり前か。でも聞くだけはきいとかなくちゃ。レジにてさらに20%引きってこともあるから。と勝手なことを言いながらもここで予算を減らすとビンテージが遠のく。でもダナーだし。何より半額だからな。と半額でダナーをゲット。
富士山で登山靴が壊れてから憑かれたように靴ばかり買っている。まるでサムライが刀を求めるように。いいのをひとつ買えばいいじゃない?と思うのだけどそれがそうはいかないところが登山のみょうだね。晴れた日はコレ、雨の日はコレ、風の日はとなっていくものなんだ。おかしいけど。その靴を履いたところで自分が強くなったり偉くなったりするわけではないのだけれどダナーを安くゲットというところがうれしいのかな。ブランド狂いのオバちゃんと同じだな。・・・反省。
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黄金の棚田

2013-10-14 08:33:17 | Weblog
黄金にゆれる棚田の風景を見たいと思って坂道をグングン登って棚田フォトスポットまで行ってきました。今日当たり稲刈りにぴったりだなと空を眺めて思っていたらまさに稲刈りの真っ最中でした。「イネを刈るんじゃねぇバカやロー」とタケシ風に心の中で叫んでみても地道な正規の作業に叶うわけがなく刈られていく黄金の稲穂をただ見ていました。それでもまだ刈られてない棚田もあってその壮観な景色に見とれていました。アメリアなんか連れてきたら「ここはインドネシアの景色に似てる」というかも。

「これに椰子の木が点在してたらヤンプーニャだよね」とひとつしか知らないインドネシア語で分けの分からないことを言うバジル。「スラマパギで絵葉書になるかも」と同じく分けも分からないことを言うオレ。機械ができないところは鎌で刈ってる。機械が入れないところは全部人力でやるのかな。こんな山奥で隠れ里のようなところで山一面に棚田を作り営々と続いている人の営み。この景色はなんだかとっても豊かな気分にさせてくれる。僕らは展望台の椅子に座りスエヒロで買ってきた天結びと煮卵を食べながらこの景色に見入った。風が少し肌寒く「セーラーレーシングのフリースがあればなぁ」と思った。そういえばここに来る途中「ぼっちり堂」というカフェがあった。山奥のカフェだ。帰りに見たら駐車場には4代の車が止まっていた。なかなか人気があるらしい。今度寄ってみようかな。
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山スタイル

2013-10-13 08:37:26 | Weblog
2011年に発行されたKIKIさんの「山スタイル手帳」を読んでいる。女の子の山の本にしては本格派。彼女が持ってるというか使ってる道具の紹介がなかなかいい。さすが道具選んでるねと言う感じ。それに機能面だけじゃなく小じゃれたグッズを見てると山ガールがどんどん増えてくるというのがよく分かる。タウンユースで山で通用するものも教えてくれてて山スタイルが好きなオレタチも思わずにんまりだ。KIKIさんがモデル、女優ということは全く知らなかったけど初めての山が八ヶ岳で雨の日も雪の日もどんどん山に入っていくその敢闘精神には脱帽。本人の山スタイルは以外とクラシックなんだけどお祖母さんが使っていたスキー帽とかお母さんが若いとき使っていたスキーセーターとかを組み合わせての山スタイルなんぞ泣かせるね。いいものをずっとずっと使い続けるなんてこれぞ山スタイルの真骨頂じゃないかな。オレの親父も山に行ってたけどあの重い登山靴もごわごわの帆布で作ったようなヤッケもストームストッパーのようなセーターも狩猟用の帽子も何も残っていない。はっきりと記憶がないけど捨てたんだろうな。片付けるという名目で捨てなきゃ片付かないとへんな整理整頓本に影響されて。あの一番じゃまになる登山靴だけでも置いといたらよかったなと反省。子供の頃足突っ込んだけどびくとも動かなかったあの登山靴。へんに今懐かしい。
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読書の秋

2013-10-12 07:54:38 | Weblog
秋というのに突然30度をこえる暑さがきたりわけのわからない激しい雨が降ったりで読書どころではなかったのですが久しぶりというかエンターテイメントな小説を読みました。
遅ればせなのですが「まほろ駅前多田便利軒」とその番外地編の2冊です。三浦しをんさんという女性の作品ですがたしか直木賞かなにかをいただいた作品だそうですが映画化もTVドラマシリーズにもなったとのことですがやはり只者じゃなく面白いです。設定もさることながらホンワカとしたペーソスがいいですね。主人公の多田君もなかなか背負ってていいし、何より脇役が生き生きとしててまいってしまう。行天君の哲学的なズッコケもサマになってるしルルちゃんハイシーちゃん星クンハナちゃんユラ公みんな頑張って必死に生きてる感があってついつい応援したくなる。深読みすれば深いし、浅く読めばよくできたエンターテイメントというところもまた面白い。三浦しをんって人、なかなかだね。男の日常の世界を女の視点で書いて男の弱さで斬るって手法かな。それがこんなに登場人物を生き生きさせるなんて。久しぶりに登場人物全員が動き出す小説を読んだ。遅ればせですけど。
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