みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

神戸にてスタインウェイのピアノを触る

2006年08月14日 | ピアノ
神戸の松尾楽器に行ってきた。
松尾楽器はスタインウェイのピアノの正規特約店。アップライトから、ベビーグランド、フルコンまで、スタインウェイのピアノが勢揃い。休日の昼過ぎ1時間ばかりお店にいただろうか?他に来店するお客さんもなくて、自由にいろいろ触れた。(一応、念のため、購入目的ではありません。)

触った感じでは、フルコンが圧倒的に音の艶、厚み、タッチがよい。当たり前なのだけど・・・。
店員さんの話では、展示してあったフルコンは、松尾楽器の所有で、いろんな演奏家に貸し出して、よく弾き込まれたものだそうだ。改めて、ピアノは弾かれることで、成長するものなんだなぁ・・・。(将来どんな音が鳴るかを予想して、新品を買うのは、難しい?)
驚いたのは、このお店のフルコンは、近くの練習室の同じフルコンと比べて、音がとても柔らかくて弾きやすいこと。同じフルコンでもこんなに違いがあるとは・・・。

その他のピアノは、フルコンに比べたら鳴り、タッチ、皆、劣ってしまうのは止むを得ないですね。でも、ボストン(スタインウェイの設計で、カワイ楽器が製造)のピアノも、なかなか良い音色だったし(ボストンのピアノは良い印象が無かったのだけど、今回、触ってみて、考えを改めさせられた)、アップライトのも艶・深み、申し分のない良い音で、十分に思えてくる・・・。1台を選べと言われたら、相当に迷うだろうな・・・。

お店の人が、予想以上に話し好きの方で、ハンブルクのスタインウェイと、ニューヨークのスタインウェイとの違いを、いろいろ説明して頂いた。興味深かったのは

・鍵盤サイズの違い
ニューヨークは、ハンブルクに比べて、鍵盤のサイズが小さい!88鍵全部で1cm~0.5cm差がある。プロのピアニストではこの差はけっこう影響するそうだ。とくに梯さんのような盲目のピアニストだと。

・材木の種類の違い
ニューヨークは全てカエデ。ハンブルクは、カエデとマホガニーを両方。でもマホガニーが採れなくなってきているので、将来的にはハンブルクもニューヨークと同じ全カエデになりそう。材木の違いによる音の違いも、この先少くなるようだ。全てカエデのニューヨークは音の立ち上がりがいい。ジャズにはとても好まれる。

・デザインの違い
ある部分がハンブルクは丸くて、ニューヨークは角になってるんですね。手元のCDのジャケットを見ていたら、アシュケナージはハンブルクでした。さぁ、どこだろう?

・中古ピアノを選ぶ際には
響板の割れた粗悪な中古ピアノは、湿気の多い夏場は見分けがつきにくいのだけど、冬場、乾燥した時期に発覚することが多いとのこと。

以上、松尾楽器見学レポート終わり。
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