みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

不穏で静寂なハンマースホイ

2008年10月15日 | 絵・写真・美術館
先週末、ハンマースホイの絵を見に行ったのだった。
ハンマースホイは19世紀末から20世紀初頭のデンマークの画家。
モノトーンを基調とした寡黙な絵が多いなあ。


ハンマースホイ「背を向けた若い女性のいる室内」


ハンマースホイ「室内、ストランゲージ30番地」
(ドアの向こうから何が入ってくる?)

室内の後姿の奥さん、イーダを描いた作品が多く、ついつい項(うなじ)に見入ってしまう。後姿には詩があるなあ・・・。

部屋と人物の大きさが、少しずつ、アンバランスな感じで、静寂な中に、不穏な様子も入り混じる。ある意味、不気味。でも、こういう、きわめて慎み深い絵は、好み。

平日の午後だったからか、とても空いてて、ハンマースホイの絵に相応しい静かな館内で鑑賞できたのは運がよかった。

東京国立近代美術館(2008.10.10)
コメント (4)
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