みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

風の便りのメルマガの勧め

2009年11月01日 | 
毎週届く「風の便り」のメルマガ
田坂広志さんというビジネスの世界では有名な方からのものです。
147回の便は、とても、印象的な話だったので、紹介します。

「風の便り」ふたたび第147便 仏性の宿る場所

 昔、台湾を旅行したとき、
 知人の勧めで、ある寺院を訪問しました。

 その寺院は、地元の人々の信仰の中心であり、
 訪問したときも、多くの人々の参拝で賑わっていました。

 「この寺の仏像に宿る仏様は、ご利益のある仏様ですよ」

 その知人の言葉を思い出しながら人々を眺めていると、
 一人の老婆が目に入りました。
 
 仏像の前で、何を祈っているのでしょうか。
 文字通り、一心不乱に祈り続けています。
 家族の病気か、不慮の厄災か、
 ひたすらに祈り続けています。

 そして、改めて周りを見渡すと、
 仏像の置かれた堂内のあちこちで、何人もの人々が、
 一心に祈りを捧げているのです。

 しばし、それらの人々の姿を眺めていると、
 心の深くから、
 一つの思いが湧き上がってきました。


  これまで、この寺院に、
  どれほど多くの人々がやってきて、
  祈りを捧げていったのだろうか。

  どれほど多くの人々がやってきて、
  救いのない苦しみの中で、
  一筋の光を求めたのだろうか。


 それは、手を合わせたくなるほどの
 真摯に生きる人々の姿でした。

 そして、その姿から、
 大切なことを教えられました。


  仏性


 それは、寺院の仏像の中に宿っているのではない。
 それは、仏像に祈る人々の、心の中に宿っている。

 そのことを教えられたのです。


とても示唆深い話です。
実は、大切なものは、周りに宿っていたりするんですね・・・。

田坂氏の「自分であり続けるために- 流されず、いまを生き切る 」には、こういった「風の便り」のメルマガから選ばれた50話が収められています。
困難の多い中、自分を見失わず生きていくためのヒントが静かに語られています。
表面的ではなく、根本的なところから問いかけられて、心に響いてくる。
困難の多い人にほど、是非、手にとってもらいたい価値ある一冊。

メルマガの購読もお勧めですね。
(ちょっと、ふつうのメルマガとちがい、田坂氏御本人に、購読の理由のようなものを書く必要はあるのですが・・・)

ここのNIKKEI NETでも少しずつ読めるみたいです。
今、読める、人生のアートの話も、なるほどなあと思います。

田坂広志 公式サイト「未来からの風フォーラム」

自分であり続けるために 流されず、いまを生き切る50のメッセージ
田坂 広志
PHP研究所

このアイテムの詳細を見る


以前に一度、紹介したのですが、また紹介してしまいましたね・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする