
片側1車線、ゆるい右カーブの道路。路肩を外れると、勾配の下は民家の裏庭など。ワイパーを忙しく動かしながら走っていた。前方から右側通行の自転車、車線の中ほどを向かってくる。カッパを着て右手で傘をさしている。そして雨が降るから下向きで運転している。自転車へ向かっていく車、私の存在に気付く様子はない。正面衝突になる。
対向車線は車列が続いている。反対車線へ避けて自転車をやり過ごすことは出来ない。後続のないことを確認し減速しながら進む。通り慣れている道なので、自転車から見れば右折出来る分かれ道があることを思い出した。そちらへ曲がることを願って、その分かれ道まで余裕を持って車を止めた。止める直前、1度パッシングしたが、気付かなかったようだ。
予想通り自転車は右折してくれた。減速した様子は感じない。あのまま自転車が直進していたら9分9厘、その度合いは別にしてあたっただろう。右折しないで直進してきたらクラクションを鳴らそうと考えてはいた。クラクションに驚いて転倒することもあるとか。
対向車線の黄色い車が急に減速したのは何かを感じとられたのでは、車を発進させてから思った。通勤ラッシュも終わりに近い時間帯だった。事なきをえてほっとした。
JAF Mateに毎月「危険予知 JAF事故回避トレーニング」が載っている。回答には思わぬ隠れた危険が潜んでいたりする。通り慣れた道は知ってるつもりで走ると意外と盲点があるかも知れない。予測しすぎて事故を誘発してはならないと思いながら、現役時代の危険予知訓練を思い出した。
(写真:自転車と事なきをえた直後の雨の状況)