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失敗学とは 1

2011年07月07日 | 生活・ニュース
           

政府の「東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会」の委員長に就任されたのは畑村洋太郎氏。現在は工学院大学国際基礎工学科教授、東京大学名誉教授。畑村創造工学研究所を主宰、またNPO法人「失敗学会」を設立されている。

専門はナノ・マイクロ加工学、知能化加工学。創造的設計論など文字がならんでもどんな学問か思いもつかない。主な著書の最初に「失敗学のすすめ」が載っている。成功への進めはなんとなく理解できるが。委員長に就任された時の記事の見出しは「失敗学の磯村教授」だった。失敗学って何だろう、興味が起きた。

「失敗学のすすめ」基調講演再録がネットで入手出来た。講演の再録なので話し言葉ということもあって、難しい専門用語や長いカタカナの言葉もなく、実に読みやすい。事例の解説も分かり易く、専門書のように投げ出すことなく読めた。

失敗学とは、少し長いが引用する。
「生産活動には、事故や失敗はつきものである。これらの事故や失敗は小さなものから、経済損失につながるもの、負傷伴う大きなもの、さらに多数の死傷者を出す大規模なものまである。こうした事故や失敗発生の原因を解明する。さらに経済的打撃を起こしたり、人命にかかわったりするような事故・失敗を未然に防ぐ方策を提供する学問である」。

なんだ、事故や失敗の原因究明のことか、そのようです。そう分かっていても面白い。読み終わって、冒頭の事故調査・検証委員会の結論が楽しみだと思った。

(写真:原因には原因がある、ひたひたと静かに迫ってくる)
コメント
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