日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

東端の駅

2013年12月11日 | 地域


 山陽本線上りの電車が和木駅に近づくころ「この辺りの宅地は県内で最高値です」という会話が聞こえる。どちらにお住まいの方か分らないが「そうですか」という返事は少しばかり疑問を感じている言い方。車窓から見える風景、山裾は線路に迫り、反対の海側には化学コンビナートの銀塔が並んでいる。一見して高級住宅地には思えない。

 新聞に載る地価を見て、和木町の和木駅付近一帯の宅地が県内最高値であることは承知している。が、街の様子、道を歩いてみても「そうですか」という返事を跳ね反せる様子は見えない。何昔か前に無かったスーパーが建ち、JRの駅が完成し、道も整備され、新しい住宅も増えた。しかし、地元びいきしても素敵な住宅地域にはまだ届かないと思う。

 和木駅は岩国駅から広島県側に3.8キロ、広島との県境を流れる小瀬川のすぐそばに位置し、隣の広島県大竹駅までは1.5キロ。和木地区のJR利用者、特に広島方面へ向かう人には便利な駅だ。2008年3月に開業したこの駅ホームの15%ほどが隣接する岩国市にかかっているという。ローカル駅らしくてほほえましい。

 北海道の北端や南端といえば、あれがこれが、と本州の西端にいてもいくつか思いつく。山口県の東端、北海道ほどでなくても何か思いつくものはないか、と考えるが「山口県の東の外れ」と表現したある元議員の言葉を思い出す。新駅の開業から数年、ここを起点とした活性化策を期待する。よく聞く「広島が近いので」が新しい世相の芽を伸ばせなくしているのかも。
コメント (2)
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