
「1(いい)2(じ)1(いち)2(じ)」の語呂合わせで12月12日は漢字の日という。この日に行われるのが、今年1年の世相を漢字ひと文字で表す「今年の漢字」、京都の清水寺で発表された。初めて実況中継、いやLiveで見た。選ばれたのは「輪(リン/ワ)」。選ばれた意味を主催者は次のようにまとめている。
日本中が「輪」になって歓喜にわいた年、として
・日本全体のチームワーク=「輪」で2020 年オリンピック・パラリンピックの東京開催、富士山の世界文化
遺産登録、サッカーFIFA ワールドカップ2014 に日本代表の出場が決定。
・日本に再び五輪がやってくるという「輪」。
・東北地方の一致団結した大きな「輪」で、東北楽天ゴールデンイーグルスが日本シリーズ初優勝。
・ ワールドカップの日本代表新ユニホームで円陣を組むと「輪」のデザインに。
「私の一字」は何か、TVでは出演者それぞれが語っている。これまで報道としては見ていたが、これという理由は思いつかないが、自分の一字を考えたことはなかった。墨痕鮮やかに書きあがった「輪」の字を見て、今年の自分にはふと「本」だと思った。それは忘年会で受けた表彰状の「今年は新聞に投稿掲載されたエッセイが百編となったのを節目に、自費出版をするという記念すべき年となりました」という書き出しを思い出したからだ。
小さな本だが自費出版した記念すべき年。エッセイの会に仲間入りしてしばらくたってから、いつかは自費出版したいと、かすかな思いを描いていたことが実現した。周囲の善意に導かれたのではあるが、一仕事したことには違いない。今年の一字、これまでは聞き流すくらいでいたが、エッセイに挑戦するからには一字一字を大切にしよう。そして、12月12日には意味ある一字が書けるよう精進を、と思う。