日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

社宅も変わる

2015年11月26日 | 回想


 現役時代に同僚も多く住んでいた創業以来の社宅、その道路沿いの何棟かは以前からまばらな入居と感じていたが、先日、通りすがりに見ると居住者は無く改造らしき工事が行われている。重機は見えないので取壊しではなさそうだ。人の住まなくなった棟のその様子は哀れさを感じる。 

 2市1町4カ所にあった大型社宅団地、今は1市1町2カ所に減じた。1カ所は大型商業施設、もう1カ所は民間の戸建て住宅団地に変わった。折に触れ伝え聞く会社の状況は、退職から十数年経っており、現役のころの話をしても通じない企業環境になっていることは承知しているつもりだが、ヒョイと目にしただけだがどうなるんだと気をもむこともある。

 企業は省力化や合理化、コスト削減に新技術開発など絶えず先を見据えた活動無くしては生き延びれない。その根底をなすのは、そこで働く人の力なくしては成し遂げられない。その力量を発揮する一つに安心して暮らせる住居がある。地元以外の採用社員の初めの住みかは社宅になる。社宅に住まいしたことはないので、その居心地については分からないが、社宅生活に慣れるまでは苦労したという話しは聞いた。

 長い企業活動の中では様々な変遷がある。大きな変動をいくつか経験したりその中にとりこまれもした。その都度、社員の異動は切り離せず、新設の事業所や新設備の備わった事業所へ移る。次第に社宅も空室が増える。一方で、福利厚生の一環で自宅建築の社内融資が充実する。これも社宅空室増の一因になる。改造らしき工事が終わったとき、新しい何かが誕生してほしい、そんなことを思いながら通り過ぎた。
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