11月8日の立冬は4年に1回ということを知った。立冬の日は、11月7日が3年続き4年目に8日、次の3年は7日が立冬の日になる。今年は1日遅れで迎えたことになる。暦の上の冬は立冬から始まるので今日から冬が始まる。朝から雨模様の生暖かい一日、冬到来を肌では感じなかった。
吉香公園や錦帯橋畔ではこの時期の風物詩、松のこも巻が始まった。1週間て約200本の松に冬支度を施すという。これは、害虫が松の幹中に入り込むのを防ぎ、巻きつけたこもで越冬させる。啓蟄のころに、巻きつけたこもを取り外し越冬した害虫を駆除する。巻きつけも取り外しも錦帯橋一帯の風物詩として定着している。
立冬の日は「鍋の日」という。スーパーには何種類もの「鍋の素」が積み重ねてある。鍋の日は食品メーカーさんの発想だろうと容易に想像がつく。しかし、寒さに向かうこの時期、季節に見合った商品PRだと思う。品数の多さを思えば、鍋の出汁が自家製という家庭は少なくなっているだろう。毎日食べても1週間では食しきれない。
立冬といえば木枯らしまで予測しそうだが、「冬が来る、冬の始まり」位に思えば厳しさは柔らぐ。「今朝の冬」は立冬の日の朝という季語の説明を読んだ。言葉を楽しむのもよいが長期予報の「暖冬らしい」を期待して本番の冬を待とう。