日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

鴨鍋の肉

2015年11月06日 | 自然 季節


 先日の天高くの日、秋になって初めて鴨を見た。ねぐらへ急ぐのか暮れかかった川面に20羽ほどの鴨が行跡を残し同じ方角に進んでいる。北方へ向けて飛び立つ春までは中洲の茂みに留まるのだろう。どんなに寒くても体温は40度あまりという。真冬でも寒風の川面に浮かんでおれるのはそのためだろうか。

 鴨はどんなに寒い日でも水の上でのんびりしているように見える。ところが、見たことはないが水中では絶えず水掻きを動かし続けているという。これを「鴨の水掻き」といい、人には人知れずの苦労や努力の必要なことを教える例えに使われる。決して水面下での談合や裏取引を教えることわざではない。

 鴨といえば「鴨が葱を背負ってくる」ということわざもよく知られている。鴨が葱を背負って向こうからやってくれば、すぐにも鴨鍋にして食べることができる。その裏の意味は「利用しやすいものが、さらにこちらの利益になるものを持ってやって来る」例え。何か種がまかれているのかも知れない。鴨鍋を食べたことがないので分からないが、一般に市販されている鴨肉はアヒルや合鴨という。この3つの肉味はどう違うだろう。

 鴨は縦列で進んでいる、急に横列に変わる。かと思えば左転回する。そんな動きに目的があるのか指令を発するリーダーがいるのか分からないが統制がとれている。感心してみていると列を乱す気ままなのもいる。それを合図にしばらくまばらな行動、自然に列になったところで1羽が飛び立つ。すると他の鴨も続いて同じ方向へ飛び去る。見送りながら、最初の1羽がリーダーだろうと思いながら見送っていたが背の高い葦に遮られ見えなくなった。
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