
岸田総理の伊勢神宮参拝後の記者会見。力強い経済成長の基盤を作るため物価上昇率を超える賃上げの実現、防衛力の抜本的強化、異次元の少子化対策などをについて述べられた。今月下旬から開かれる通常国会、G7サミット議長国としての心構えもうかがった。原稿を読む、といういつもの状態で、心底から国民に訴える力を感じなかった。
その中で少子化対策の遅れについて思うことがある。仕事の一つで高卒の採用担当をしているときだった。思い出すとそれは昭和50年代後半だった。ある新聞の「小学入学者数が来年以降は減少するばかり」そんな記事を読み、採用にもやがて支障が出ることを思い進言したが、どこも聞置くということだった。
今、少子化と高齢化が大きな社会問題となっている。昨年の出生数はその前年の出生数81万2千人を下回り過去最低になることが昨年末に報道された。昨年はコロナの影響も伝えられるが、少子化は昨日今日に判明したことではなく、40年以上も前からその傾向はあったと思う。
子どものいる家庭に金銭的支援が政策の目玉であるが、支援は必要と思うし実の成る形で続けて欲しい。私が子どもころは隣近所ほとんどが3世代同居だった。今と社会情勢は異なるが、過去の子どもを取り巻く事象も参考にして、金で済ませるという以外の少子化対策を熟議願いたい。
(今日の575) 異次元の対策待つよ期待して