行動規制のない年末年始ではあったが、人出が多いという予測を信じ、感染しないためには自粛だろうと決め、高齢を理由に静かな年末年始を過ごした。SNSで、開通から半世紀以上過ぎた国道2号線バイバスの欽明路道路(県道15号線)の自販機コーナーは駐車場が満車で、残念だが通り過ぎた、という情報があり自粛は正解と思った。
元日から1週間過ぎたころ、所用で通りかかった。ここの自販機コーナーに昨年末「小麦の奴隷」というパン屋が開店した、これもSNSで知り立ち寄ったがお休みだった。しかし、自販機利用者は多く、ちょうど昼時ということもあってか、うどん、そば、ラーメンを楽しんでいる人らが多かった。ここには開館当時からの麺類の自販機が動いている。
息子が園児の頃、家族ドライブに出て食事をするとき、外食だからちょっとは美味い物を食べようと誘うが、ドライブインにある自販機コーナーがいいと譲らなかった。食べるのは自販機販売のうどんだった。欽明路道路が開通後、散歩に出て何度か自販機のうどんを食べさせたことが尾を引いていたのかもしれない。
レトロな麺類自販機は人気があるのか、ここもネットでも紹介されている。古きを知る者ばかりでなく、若い人らも記念写真を撮っているのを見かけることがある。壊れたら直らないといわれるが、大切に使ってもらっているのか活躍している。休みなく欽明路道路を見守るという重要な任務を負っているようだ。
(今日の575) 300円熱いうどんでひと息す