日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

プランタ内の命

2015年09月07日 | 自然 季節


 梅雨入りのころからぼつぼつと咲き始め、毎朝のカーテン開けを楽しみにさせてくれたアサガオ、花の大きさ、葉の色艶などの勢いが弱り気味になった。もう無理はさせられそうにない、そう思いながら根元を見ると何本も新しい芽が伸びている。早咲きの花が種を実らせ自然蒔きなって次の世代を残そうとしている。

 報道では県内の小中学校の児童生徒数は右下がりが30年近く続いている。県の人口も40年後には40万人減少という予想がそのまま推移すれば子どもの増加は見通せない。薦めようとされている地方創生や再生策が軌道に乗ったとしてどこまで効果が現れるか定かな見通しは示されていない。

 ところが、アサガオは小さなプランタンの中ででも自然の掟通りにその世代を受け継ぐ働きを黙って果たしている。片や人間は科学が進み論理が先行する、あらゆる価値観が変わる、グローバル化という渦に巻き込まれる、前世代否定の風潮も芽生える、物を粗末にする、政治家は政治屋に変わる、わずかな人生経験でもこうした大きな波は感じている。

 せっかく伸びた新芽ではあるが、新芽の後輩たちが採種を待っている。今年もこれを採り来春に蒔き跡を継がせる花を咲かせる、そう言い聞かせて抜く。長く伸びた地下茎がちょっと抵抗する。

 
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