餅、今は食べたいと思えばいつでも食べたい種類のものが食べれる。昔むかしというほどではないが、餅つきは正月前の一大イベントだった。わが家も親戚など数軒分の餅つきで、朝から夕方まで続いた。蒸篭でもち米を蒸し、石臼と杵を使って搗くという古くからの方法だった。印象に残っているのは祖母の手並み、両手で揉んで2個同時に作るが形が同じになっていた。
そんな祖母がこだわっていたことがある。歳末の29日、9の日に餅つきはしない、それは頑固だった。9は「苦」に通じるという、何か記憶に残っていることがあったのだろう。しかし、その「苦」を丸め込めるからこの日に搗くという家も多い。
昨日、そんな苦餅つきが名勝・錦帯橋の袂で行われた。町興しグループ恒例の行事で何度か出くわしている。帰省途中の家族連れを含む観光客が大勢見守る。撞き手は観光の人ら、手水する人の掛け声に合わせ杵を打ち下ろす。搗く人も見る人もみんな楽しいそう。撞き終わると一口大に切って見物の人らに振舞う。観光客に交じって私も撞きたての「ぬくぬく柔らか餅」を口にした。子どもころの楽しかったこの日のことを思い出す。
錦帯橋は老朽調査と手直し工事中で、5連の欄干はシートで覆われていている。その姿に東京から車で来たという年配ご夫妻から「これはなに」と聞かれた。説明すると「仕方ないか、でも餅つきに出会えてよかった」と楽しまれていた。来年が餅のように丸い良い年となりますように。
昨夜、雪ではなく雨が降りました。
でも夕方から猛吹雪が予報されていて
明日の朝には玄関の戸が開かないくらいの
大雪になる‥と心配しています。
一年間 お付き合い頂き有難う御座いました。
万事お気を付けください。
当方は穏やかな年明けの予報です。
この一年間、ご訪問有り難うございました。
来る年も宜しくお願いします。