日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

免許返納のとき

2023年01月21日 | エッセイサロン
2023年01月21日 毎日新聞「はがき随筆」掲載

 高齢者の免許証返納が増えている。私もそう遠くない時期にその時が来るだろう。そう思うとき、ある光景を思い出す。
 免許更新で交付手続き中、隣の窓口から「これで乗れなくなるのですね」という何とも寂しそうな声が聞こえた。夫婦で返納手続き中の主婦。「そうだ」と答える主人の声は達成感に満ち、運転を終えることへの未練の無さを見た。
 返納理由は分からないが、これからの不自由をどう忍ばれるのだろうか心配した。
 自分の返納のときも、すっきりと思い切りのいい気持で出来るよう、安全運転を改めて誓った。


 (今日の575) 免許証のゴールド維持して終わりたい
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

嬉しがらせて

2023年01月20日 | 社会 政治


 小寒から立春の前日までが「寒」という。1年で一番寒い時期に当たる。今日は大寒、気象予報士は気象庁の観測データから「今週末から日本列島には猛烈な寒波がやってくる。積雪や気温低下、強風などに大きな警戒を喚起している。温暖な瀬戸内も例外なく寒くなる。

 そんな寒さの中、昼のニュースで「来年度の公的年金の支給額が3年ぶり増額改定」と報じた。その後で「物価高騰などに追いつかず、実質的には0.6%目減りすることになる」と続いた。「嬉しがらせて泣かせて消えた」という歌の文句を思い出し、せめて実質プラマイゼロくらいに調整して欲しいと思った。

 実質マイナスとなる理由はこれまでにも何度も聞かされており思い出してみる。長期的に年金財源を維持し、将来世代の支給額を確保するためで、マイクロ経済スライドで年金額を抑制する政策が行われている。食料品や電気料金の高騰を政治家は自分の身をもて経験しているのだろうか。年金頼みの高齢者はたまらない。

 ウサギは今年の干支、そのウサギには「声帯がない」ことを知った。理由は「野生では天敵から逃げる立場なので、声を出すことで敵に見つかってしまうのを避けるためと」という。声帯は持ってるが高齢者などの声が永田町に届かないのは聞く耳を持たない人の集まりだからだろうか。高齢層の保守支持が漸減している小さな原因かもしれない。

 (今日の575) 子や孫のために我慢の年金減
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

飛び出し

2023年01月19日 | 地域

 児童の登下校時に出会うと一段と運転に気をつかう。特に低学年、黄色のランドセルカバーを付けた集団には速度を落としている。下校時は多少気のゆるみもあるのだろう、連れと後ろ向きでしゃべりながら歩く子もいる。地方の広くない道幅では速度を落とさざるを得ない。楽しそうな様子を見ていると、いじめや登校拒否の無いことがわかる。

 そんな児童らを守るため、地域のあちこちに「子供の飛び出しがあるかもしれませんよ」、そんな呼びかけの看板が掲示してある。特に細い道から広い通りへの場所に多い。通りなれていないよそからの人には安全運転の参考になると思う。同じことは自分がほかの街を通るときも感じる。

 今日、3人の児童が自転車で通りかかった。寒さをものともせず下校後の遊び途中だろう。先頭の自転車が我が家の前の小さな辻で止まる、これにならい他も安全確認をして走り去った。みんなヘルメットを着用している。学校の申し合わせになっているそうで、昨年の市内の交通事故死ゼロもこうした気遣いから生まれたのだろう。

 休日に幼い子の自転車練習に付き合う親をよく見る。我が家の前は小さな辻、四つ角になっており、「必ず止まり・左右確認し・出発」といことを教えている。小さな辻だが何件か事故も見ており、そういう意味では教える親にエールを送る。子どもの事故減少の辻になってほしい。

 (今日の575) ハンドルを握れば子ども見逃すな
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リコリスの葉

2023年01月18日 | 自然 季節

 今週末には今季何度目かの寒波来襲で、初雪がみられる地域もあるという予報が出ている。雪への対策や備えを、台風や大雨の時のように気象予報士は文字だけでなくCG映像で伝える。雪深い映像を見ると、春の雪解けの早いことを願っている。

 今の時期に庭で一番元気なのはリコリスの葉。彼岸花に似たこの花は彼岸花同様に、相思花として花と葉が顔を合わせることはない。秋の彼岸の頃に花咲くときに葉の姿はなく、花のあとで緑濃い葉の頃に花はない。

 今、この寒い時期だが、葉は花を咲かせるため、わずかな冬日から命をつなぐ養分を作り、せっせせっせと球根へ届けている。冷たい風や雨も、先日はうっすらと雪を背負っても寒い寒いとは言わないでいる。冬眠している自然界の中で目には全く見えない働きだが、子孫へ繋ぐ糧を生している。来秋にはどんな花姿を見せてくれるだろうか、楽しみで観察している。

 昨年は球根が増え込みすぎたので掘り起こし間隔をとって植えなおした。狭い花畑だが数十個を超える球根からの葉は順調に育っている。今年は移動できるように鉢でも育てている。こちらは畑よりも育ちがいいように思えるが、さて秋にはどちらの咲き具合が勝るかこれも楽しみ。冷たい風に揺られる葉を見ながらどちらも頑張れと応援する。

 (今日の575) 細長い葉の営みが花繋ぐ
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

切手シート4枚

2023年01月17日 | 生活・ニュース

 お年玉付き年賀はがきの当選番号が発表された。1950年というから戦後の混乱期が収まってはいなかったころと思うが、初めてのお年玉つき年賀はがきが家庭に届いた。お年玉となる当選番号の抽選会が開かれた。その風景は長くTVで実況され、年賀状片手に見た人も多かった。

 今年はその抽選会は開催されなかった。年賀はがきの販売数の漸減が長く続いている中では自然な成り行きかもしれない。JPが公平公正に選んだ当選番号が昨日の13時に発表された。今年は切手シート4枚が当たった。退職から20年余、賀状の交換も最盛期の半分くらいになっており、これからも当選数が上向くことはない。

 何年か前に年賀状をラインに切り替えたという人。送り方法までは聞かなかったが、困ったというか悩みを聞いた。それは喪中の知らせが届かないという。ラインは個人対個人だろうから、ラインに届いた賀状をどれだけ家族が把握しているか、知っていても家族がライン友達でなければ届かないだろう。賀状ならそんな悩みは起きていない。

 年賀状の下二桁が記載の番号なら2割引き、というスーパーの嬉しい折り込み広告が入る。例年楽しみにしているが、10種類の番号に該当する番号はなかった。2割引きの番号であっても、未使用はがきは該当しない、というから店側のアイディアに苦笑しながら年頭恒例の駅伝を見ていた。

 (今日の575) 年賀状数は減っても途絶えない
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中洲の整備

2023年01月16日 | 地域

 「中州」といえば福岡随一といわれる歓楽街をイメージする。旅行や観光では欠かせない訪問の場所として知られる。課内旅行で1度だけ夕食後にホテルから徒歩で中州を散策したのは何十年も前、課員連れだって歩いたが、残念だがその時の記憶は残っていない。

 ここでの話はそんな中州ではなく、上流から流れてきた土砂などが堆積し、島のように陸地となった地形の中州。川の中にできた島といえる。このブログでも何度か書いてきたが、JR岩徳線の錦川鉄橋から下流の愛宕橋までのおよそ500㍍の遊歩道と並行し大きな広い中州ができている。年に何度かは大水で冠水する。

 この中洲の向こう側に錦川本流が流れている。遊歩道を歩きながら中州の茂る葦などの陰から飛び立つ野鳥の姿も散策の楽しみの一つだった。その中州の整備が定期的に実施され景観を保っていた。ところがここ何年も行われず、数㍍にも育った樹木が繁茂し、野鳥の声は聞こえず、川の本流も見えなくなっていた。

 昨秋は中州のススキが撮れないほど荒れていた。今冬の渇水期になり何年振りかに土砂撤去などの整備が始まった。工事終了期日まで全区間は無理だろうが、工事が次の渇水期に続けば中州はよみがえり、野鳥の姿も見れるようになるだろう。工事の済んだ個所を見ながらいろいろと思っている。こうした整備は景観だけでなく地域の安全にも寄与する。憩いの遊歩道が賑わうことを願っている。

 (今日の575) 中州には野鳥の住み家幾百も
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

餃子無人店舗

2023年01月15日 | 地域

 新聞に「ギョーザ無人店舗拡大中」という記事が載っていた。TVなどでもよく報道される。利用したことはないにが、店内には冷凍庫や冷蔵庫、レジ代わりの料金箱が置かれているだけ、もちろん従業員はいない。気やすく入れる。コロナ禍でテイクアウト需要が増えたことも拡大理由の一つと思う。しかし、従業員不在も原因だろうが、商品を袋に入れ、代金を投入しないあきれた客も多いようだが、監視カメラは観て記録している。

 年末にその無人店舗、自販機が近くに出現した。昭和40年ころまでは市内随一の賑わいを見せていた名勝・錦帯橋近くの商店街も、郊外型大型店舗の出現、車社会への移行などから俗にいうシャッター通りに変わった。再開発の無いままシャッターに錆の見られる空き店舗も多い。そんな繁華街で最も賑わっていた一角に昨年末ギョウーザ自販機が登場し驚いた。かつての商店街にはちょっと不似合いな感じ。

 看板には「廣島餃子 西岩国店」とある。報道では広島、山口の2県で無人販売店舗拡大を図るとある。何度か前を通ったが、まだ購入する人を見ていない。場所的にかつてはスーパーや市場のあった近く、居住者は減少しているが、さて業績は上がるのだろうか。

 無人販売店舗、物騒な気もするが成り立つのだろう。利用者からいえば24時間営業で便利、人件費は大幅な削減になり、経営も利用者も双方に益があるように思う。いたるところで見かける飲料品の自販機を思えば、テークアウトには最善の食提供になる。どのくらいの成長産業になるのだろうか。

 (今日の575) 自販機はものは言わぬが銭見てる
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年こそ川柳を投稿

2023年01月14日 | エッセイサロン
2023年01月14日 中国新聞「広場」掲載


 紙面に掲載される川柳をよく読んでいる。そこで昨年の元日、「今年の挑戦」として毎日、私も「川柳のような句」を書くことにした。「今日の575」と題し、1年で365作ができた。年が明けて編集して表紙を付け、小冊子風の一冊にして見直している。
 日常の身の回りのことをわずか17字で、ちょっと辛めに、しかし斜にかまえるのではない表現で読む人の心に響く、そんな川柳を作ってみたい。そう思って指を折っては考えている。
 だが易しくはない。頑張った1年間の作は私が思う川柳には程遠い。中には、ちょっぴり社会風刺を感じてもらえるのではと思う作もあるが、公開するにはまだひと工夫要する。
 川柳は庶民の生活の中から生まれると川柳同好会の知人は話す。彼の句を読むと、そこには飾らない日常の姿を感じる。
 「柳壇を目指し指折る575」。これは昨年の大みそかの私の作だ。朝刊の柳壇や時事川柳へ投稿できるよう今年も指を折って頑張りたい。

 (今日の575) 投稿で自分の個性見つけたい
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

根強い人気

2023年01月13日 | 地域

 行動規制のない年末年始ではあったが、人出が多いという予測を信じ、感染しないためには自粛だろうと決め、高齢を理由に静かな年末年始を過ごした。SNSで、開通から半世紀以上過ぎた国道2号線バイバスの欽明路道路(県道15号線)の自販機コーナーは駐車場が満車で、残念だが通り過ぎた、という情報があり自粛は正解と思った。

 元日から1週間過ぎたころ、所用で通りかかった。ここの自販機コーナーに昨年末「小麦の奴隷」というパン屋が開店した、これもSNSで知り立ち寄ったがお休みだった。しかし、自販機利用者は多く、ちょうど昼時ということもあってか、うどん、そば、ラーメンを楽しんでいる人らが多かった。ここには開館当時からの麺類の自販機が動いている。

 息子が園児の頃、家族ドライブに出て食事をするとき、外食だからちょっとは美味い物を食べようと誘うが、ドライブインにある自販機コーナーがいいと譲らなかった。食べるのは自販機販売のうどんだった。欽明路道路が開通後、散歩に出て何度か自販機のうどんを食べさせたことが尾を引いていたのかもしれない。

 レトロな麺類自販機は人気があるのか、ここもネットでも紹介されている。古きを知る者ばかりでなく、若い人らも記念写真を撮っているのを見かけることがある。壊れたら直らないといわれるが、大切に使ってもらっているのか活躍している。休みなく欽明路道路を見守るという重要な任務を負っているようだ。

 (今日の575) 300円熱いうどんでひと息す
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小さな体に

2023年01月12日 | 自然 季節

 新型コロナの感染第8波の終息は見えないまま、最新型変異株の「XBB・1・5」について報道がある。これまでのどの変異株よりも感染力が強く、免疫防御を回避する懸念が高いということは、接種したワクチンをすり抜けることになる。国内でも感染が確認されており心配という情報がある。こうした中で令和4年度の3学期が始まり児童らは登校している。蔓延しないことを願っている。

 3カ月もすれば児童らは1学年進級し、6年生は児童を卒業し生徒と呼ばれる。すると、小学校には新しい1年生が入学してくる。1年生の準備品の目玉はランドセルだろう。小さな体に大きな望み、というが、小さな体に大きなカバンと黄色いカバーを掛けたランドセルを見ながら毎年思う。

 冬休みの終わりころだった。4人ずれのランドセル購入一家を目にした。それは1年生になる女の子とその母親、女の子の祖父母。女の子はばあちゃんと選んでいる。外見に大きな差異は感じないが、何度も背負っては試している。後で見ると5万円から7万円くらい、2月から3月下旬にお届けと注記されている。

 そうか、在庫を置かない受注生産で無駄な経費を積まない、その結果価格を少しでも抑えるという店の配慮か、など思いながら眺める。6年間の使用に耐えるように作られているのだろうが、この大きさに教科書など詰めたらやはり1年生には重過ぎる。寒の中ではあるが店の一角に春を感じた。

 (今日の575) あどけない顔で色柄選びおり
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする