私の記事へのコメント欄で、瓶の蓋さんから勧めていただいた、xx:meの3曲を配信購入して聴いた。
どれもアイドルソングとして印象的な佳曲だと思う。
『トリカゴ』。
タイトルどおり鳥籠に閉じ込められているような閉塞感を歌っている。「スカートの長さ」「ブラウスのボタン」「髪の色」というフレーズが出てくるので、校則で縛られ、自由を制限された学校生活のことだと推察できる。
彼女は自分のことを「僕」と呼んでいる。AKBや坂道グループがしばしば「僕」という人称で男子目線の歌詞を歌うのとは異なり、女子が自分のことを「僕」と呼んでいるのだ。時々このような子がいるが、そういう少し人と違うメンタリティの子には生きづらい世界だろう。
緊迫したサウンドに乗せて歌われるこの曲のテーマは、これまでも色々なアイドルが歌ってきた。最近では欅坂46『ガラスを割れ!』も同様のテーマを歌っている。そんな中でも、印象に残る1曲だと思う。
『Beautiful world』。
この曲は『トリカゴ』と対になる曲だ。「僕」しか出てこなかった『トリカゴ』に対し、この曲には「僕」と「君」が出てくる。この「僕」はどうやら男子のようだ。
学校になじめず外ばかり見ていた「僕」だったが、「君」に恋をして世界を美しいと感じるようになったという歌詞。これは乃木坂46『君の名は希望』と同じ構図だ。「君」が「僕」に初めて声をかけてくれた時の描写も非常に似ている。閉塞感を破るのはいつも恋なのだ。恋でなくても友情でもいい。他者との関わりの中で、人は活路を見出していくのだろう。
髪に寝癖がついている「君」も、普通の女子とは少し違って、教室に息苦しさを感じていたのだろう。「僕」との出会いは「君」にとっても救いだったと思われる。
『真夏のセツナ』。
この曲はうって変わって、「夏の海辺で君に首ったけ」というテーマの陽気なナンバーだ。
このテーマも古今のアイドルが何人も歌っており、古典的なテーマだと言える。古くは榊原郁恵『夏のお嬢さん』、最近では須藤璃々花『ショートカットの夏』だ。
冒頭、彼女がTシャツを脱ごうとしたとき慌てて目を逸らすのは、水着を着ているだろうとは分かっていてもドギマギするのだろう。このエピソードは高橋美枝『エンゼルフィッシュ』を踏まえたものだろう。
続いて、彼女がサンオイルを塗っているのはAKB48『真夏のsounds good』を思い出す。
「波打ち際走る君を びしょぬれで追いかけて」という覚えやすいサビは、海辺を走る恋人たちというステレオタイプな描写を敢えて楽しんでいるような風情がある。
xx:meのメンバーについては全く知識がなく、純粋に楽曲として聴いて魅力的だと感じた。声優さんのユニットだということで、声がくっきりしていて歌詞も聞き取りやすい。ソロパートではそれぞれ個性的な声を楽しめた。
どれもアイドルソングとして印象的な佳曲だと思う。
『トリカゴ』。
タイトルどおり鳥籠に閉じ込められているような閉塞感を歌っている。「スカートの長さ」「ブラウスのボタン」「髪の色」というフレーズが出てくるので、校則で縛られ、自由を制限された学校生活のことだと推察できる。
彼女は自分のことを「僕」と呼んでいる。AKBや坂道グループがしばしば「僕」という人称で男子目線の歌詞を歌うのとは異なり、女子が自分のことを「僕」と呼んでいるのだ。時々このような子がいるが、そういう少し人と違うメンタリティの子には生きづらい世界だろう。
緊迫したサウンドに乗せて歌われるこの曲のテーマは、これまでも色々なアイドルが歌ってきた。最近では欅坂46『ガラスを割れ!』も同様のテーマを歌っている。そんな中でも、印象に残る1曲だと思う。
『Beautiful world』。
この曲は『トリカゴ』と対になる曲だ。「僕」しか出てこなかった『トリカゴ』に対し、この曲には「僕」と「君」が出てくる。この「僕」はどうやら男子のようだ。
学校になじめず外ばかり見ていた「僕」だったが、「君」に恋をして世界を美しいと感じるようになったという歌詞。これは乃木坂46『君の名は希望』と同じ構図だ。「君」が「僕」に初めて声をかけてくれた時の描写も非常に似ている。閉塞感を破るのはいつも恋なのだ。恋でなくても友情でもいい。他者との関わりの中で、人は活路を見出していくのだろう。
髪に寝癖がついている「君」も、普通の女子とは少し違って、教室に息苦しさを感じていたのだろう。「僕」との出会いは「君」にとっても救いだったと思われる。
『真夏のセツナ』。
この曲はうって変わって、「夏の海辺で君に首ったけ」というテーマの陽気なナンバーだ。
このテーマも古今のアイドルが何人も歌っており、古典的なテーマだと言える。古くは榊原郁恵『夏のお嬢さん』、最近では須藤璃々花『ショートカットの夏』だ。
冒頭、彼女がTシャツを脱ごうとしたとき慌てて目を逸らすのは、水着を着ているだろうとは分かっていてもドギマギするのだろう。このエピソードは高橋美枝『エンゼルフィッシュ』を踏まえたものだろう。
続いて、彼女がサンオイルを塗っているのはAKB48『真夏のsounds good』を思い出す。
「波打ち際走る君を びしょぬれで追いかけて」という覚えやすいサビは、海辺を走る恋人たちというステレオタイプな描写を敢えて楽しんでいるような風情がある。
xx:meのメンバーについては全く知識がなく、純粋に楽曲として聴いて魅力的だと感じた。声優さんのユニットだということで、声がくっきりしていて歌詞も聞き取りやすい。ソロパートではそれぞれ個性的な声を楽しめた。