エリトリアはテロ支援国家認定を受けかねない：ソマリア関連

　先日アメリカ，フレーザー国務次官補がエリトリアに，テロ国家認定しちゃいますよ？という旨，言ったのだそうで。尤もな理由は，まあ山のようにあるわけでして―私としてはアメリカがそういいたくなる気持ちもわかります。

　とりあえずSomaliNet Eritrea rebuffs US allegation of terrorism Sat. August 18, 2007 04:31 pm.- By Mohamed Abdi Farah

　とりわけソマリアにおけるテロ支援活動は許し難い，というわけ。エリトリア情報相Ali Abdu氏は「Jendayi Frazer女史がエリトリア市民に対する悪意をさらけ出してくれた事に，我々は非常に，非常に感謝している」と冷淡に述べる。エリトリアはこの疑惑を根拠なしと否定するわけである。

　この件の日本語報道が数件あるようです―やっぱりアメリカが動かないとソマリア，エリトリアなんて地の果ての話，日本では話題にならないわけで―（日本でソマリア関係の報道をあまりみないのって）。
　対米従属がどうこう，言う意見を時折見ますけど，情報収集態度からして対米偏重，ってことですかね。しかしこの件の場合は，そうもいえませんが。テロ支援国家認定とは，重い処置です。

　前月の，エリトリアのソマリア武装勢力に対する武器提供疑惑の記事は：エリトリアはソマリアに対する武器援助で非難される：ソマリア（7月28日）。

　今回参考blogはnavi-area26-10さんの[アフリカ][米国]＜エリトリア＞米がテロ支援国家指定を検討　ソマリア紛争で，「アフリカ・ラティーナ」さんの「●エリトリア、フレーザー米次官補発言を一蹴＝テロ支援国家指定検討で」。

　はじめ，「アフリカ・ラティーナ」さんところの紹介記事を見たんですが，『まぁそんなこともあるかな』と日常のニュースのようにスルーしちゃいました。まだ警告段階，ではありますし。しかし北朝鮮やスーダンなどと並ぶテロ支援国家リストに載せられる…とは，いや，重いニュースですね。
　寧ろ，ハウィエ族長が暗殺されたり，ソマリアのジャーナリストや通信社主が殺されたりするのに注意する私のほうが変なんだと思います。