空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

「キャラバン」分派は国境の町までたどり着く

2018-11-15 21:33:32 | Newsメモ
BBC Migrant caravan: Hundreds reach Tijuana on US border 14 November 2018

Hundreds of Central American migrants travelling through Mexico to seek asylum in the US have reached the Mexican border city of Tijuana.

The group of 400, who include LGBTQ migrants, broke away from the larger caravan of 5,000 people in Mexico City.


 ついに米国との国境まで「キャラバン」が到達。LGBTQ migrantsということで、そりゃまあ亡命の要件は満たしそうな人たちではあるが、「きり、ないがな」と言いたくなる受け入れ側の悲鳴もまあ、尤もだろう。他所さんの人口の、最大10%とかだぞ。まあ穏当に8%とかなんとか、移動まで思い切るほどはっきりしたのは5%未満だろうとか雑なことを言っても、なお大きい。

 つか、ほかの”一般”migrantsから分派した、その意味では先鋭的グループに属するのか。

The splinter group, which reached Tijuana on Tuesday, did so aboard a fleet of buses.

Many of the smaller group are LGBTQ, media reported, who say they parted ways with the main caravan after weeks of what they call discriminatory treatment by local residents and fellow travellers.

 …あー…。
 …あー……。

 …そして、連帯する同志たちにバスを用意してもらったり、連帯の旗とともに出迎えてもらったりというわけで、うん…。

 ちょっとマズイ点を挙げると、あのみすぼらしい、催涙ガスを叩き込まれた「fellow travellers」たちと違って、ご優待されての亡命旅行になってしまったわけでして、泥水に浸かりながらmakeshift raftで河を越え行った元fellow travellersからどう思われるかという大問題が発生します…。

 この点にかけては、BBCはなかば悪意があるのではと思うほどだ。どうも亡命希望者らしいひとの被る帽子が、極めて目に鮮やかな蛍光色のままの写真。以前の写真で見た、国境の橋のうえで、息子とだけは離れないようにと必死に親子で抱き合ってた連中とはちがう、キレイなすがた―。

 …能面のような笑い顔と、笑ってない目とともに、「無事に着いて、よかったじゃないか、元fellow travellers」というせりふを吐かれかねない。


 …うん、その…。
 …「同胞」を助けようという気持ちは、自然なものなんですけどね、あの…”危機が差し迫っている”という状況でこそ、”ああ、じゃあ、俺らはお前らが救いたいと思う「同胞」じゃねえんだな、はい、理解させて頂いたわ”という思いを無闇に発生させかねない点がですね…。

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