空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

エチオピア:オロモからのデモ、首相の著書を燃やす

2019-10-26 11:00:21 | Newsメモ
 エチオピア首相Abiy Ahmedはエリトリアとの関係を劇的に改善したが、国内の諸プレイヤーを抑えるのに苦慮している。彼の出身であるオロモのジャーナリストが、『うちへの護衛が外された!』と主張し、これに反発したオロモの人々が反対デモを―。

BBC Ethiopia protesters burn Nobel winner Abiy Ahmed's book 23 October 2019

Protesters in eastern Ethiopia have burnt copies of a new book by prime minister and Nobel Peace Prize winner Abiy Ahmed in a show of solidarity with an opposition media activist.

Jawar Mohammed had said the government was removing security from his home in the capital, which officials denied.


 このジャーナリスト氏は、Abiyが大統領になってから帰国した組。なので、Abyi Ahmedが旧来の反体制派に優しくなったことの恩恵を受けた組。だがどうもAbiy Ahmedに対して、ちょっとアタリがきついらしく、首相が不快の念をあらわすほど。

The prime minister has allowed more media freedom in a country that human rights groups had previously condemned for its repression of journalists.

 …となればねえ、そりゃあ権力者側としては、面倒なジャーナリストなんぞとっつかまえておけ!と思うのもまあ、その立場であれば理解できようなあ、とも思う。

 …『銀英伝』で、ラインハルト政権が反政府派の相当部分を解放しても問題なかったのは、人民へ分配する「飴」がむっちゃあって、ラインハルト批判が事実上不可能だったことにもよるんだろうな。だからほぼ唯一の過失といえるヴェスターラント事件の生き残りしか、ラインハルト批判のタネがなかったんだろうなあ…。

 …それはそれでファンタジー設定とは言えるだろう。現実にはエチオピアには、オロモへも他のプレイヤーにも、「不満がでようもない」分配なんかできないのだ…。
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