空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

石油を巡る思惑?

2008-09-27 13:01:29 | Weblog
 ケニアでは,アメリカの真の目的はソマリアの石油だとする論説があったとか(MouRa クーリエ ジャポン 編集長日記 ソマリアで読むカフカ 2007年2月8日)。80年代までは米国資本が権利の過半をおさえていた―しかし今の,ソマリア石油業界新編の動きに,アメリカの名前は―活動的分子としては―でてこない。

 むしろ,日本こそ,石油調達先多角化のために,進出を考えてはどうかと思うのですけど。
 アメリカのシーファーさんが民主党小沢さんに,日本は中東から石油を輸入していることですし,今後とも宜しく,という。これに小沢さんは,イラク攻撃は国連が認めていない云々と唱えて非協力を示唆する。

 シーファーさんは,アメリカ視点でものを言っているにせよ,指摘は正論だと思いますが。

「日本の石油は中東に依存している」(アメリカは必ずしもそうではないとはいえる)→「日本は中東の安全保障に大いに関心があるはずだ」→「当然日本はイラク(そのほか)の安定化に努力するはずだ」。

 本音が『僕のところの行動に,しっかり援助するようにねっ』であっても,上掲の理屈はまぁ尤もではある。

 いえまぁ。『アメリカのイラク攻撃・支配は国連の支持を得ていない』のは,それはそぉなんでしょうけど。彼らに立ち向かっている反米の闘士たちも,様々な方面の支持を得てなさそうな感じではあります。

 イラク国民が,『アメリカ不支持の態度を明らかにするため,是非とも自分たちを爆弾で吹き飛ばしてくれ。いやむしろ自分が吹き飛ぶ。あっらーあくばる』と思っているかなーと考えると,どうも疑わしいとしか思えない。

 もしもそうなら,砂漠の真中でとりあえずなんの政治的影響もなくぼかんぼかん死んでてもよさそうだけど―単に報道されないだけかも,ですけど―。もしもそうなら,件数も発生地域も,あまりに限定されてないかな。もっと件数あっていいんじゃない? 
 思うだけではソースになりませんけど。とりあえず,反米の人々は,別に世界中で自爆しているわけじゃない。世界中で支持される,普遍的行動ってわけじゃ,ないんじゃないかなー。一部地域の特殊事情じゃないかな。

 また一方,そんな人々を国連が支持するかなーと考えると,どうにも否定的な答えしか用意できない。

 じゃあ「どちらにもつかない」「なにもしない」のがよいか? …「ずるいんじゃないの,手も足も出さず,自分だけ経済発展してさ」と批判されそうです。

 では敢えて第四の道を! …という外交力も外交資源も予算も戦力もなさそうです,日本には。平和主義の軍隊が,世界に平和と平等と安全を保障するとか? 米軍みたいに引き金の軽くない,海外派遣されても一発も銃弾を撃たない軍が存在しますっ。一発打たれても誤射かもしれない,ひたすら『忍』の一字の,不戦の誓いを頑なに守る,これぞ我等が自衛隊! 

 …ひどくないか,やっぱり。
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