空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

Lampedusa,難民来着に悲鳴

2011-03-29 15:23:13 | Newsメモ
 承前

BBC Italy migrant influx intensifies on Lampedusa island 28 March 2011

 イタリア,ランペドゥーザに,この24時間で2,000人ほどのボートピープルが来着。主にエリトリア人,ソマリ人からなる。今年に入ってから最大の数字。

 流石にランペドゥーザ当局は衛生上の不安について警鐘を鳴らし(続けて)いる。なにしろ基本島民が5000人ほどのところ,既に7000人ほどの避難民がいるのだから。

「これまでのところ,Lampedusaに来た避難民はチュニジア人だけだった」と国連難民局広報官Laura Boldriniは言う。「これはリビアから,軍事的緊張,復讐的攻撃から逃れてきた最初の一団だ―」。

 なおさらに北方50kmにあるLinosa島には,イタリア沿岸警備隊にエスコートされて,300名の乗ったボートが向かっている。

 今年,チュニジアからlampedusaへの避難民は既に19,000人に達したという。チュニジアから113kmほどしか離れていないのである。手近なヨーロッパへの入り口だ。しかしランペドゥーザの難民収容所は800名ほどしか収容できない。

 イタリアは耐えかねてEUに援助を求めている。地理的条件によって隔絶した国に全面的な責任を負えとは流石に言わない,だがこれ以上増えるようなら,応分の責任を負って頂きたい―!


 なおカダフィ大佐の政権が健在であった頃は,イタリアはリビアへ難民を送還できた。なお参照:「イタリアはリビアに植民地支配について謝罪する」。ただ頭下げるだけなわけないのです。

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