科研費では飲み食いなどに支出できないので、不正経理はやりようがないのです。研究者は一切現金を触りませんし予算は自分の口座も通過しません。そのため、思い込みで騒いでいることはほぼ確実です。政治資金などのザル法かつ監督官庁の権限が弱い世界とは、全く違います。 https://t.co/grCytsNG9M
— Satoshi Ikeuchi 池内恵 (@chutoislam) 2018年5月6日
えっ出入りの業者使って今まで散々不正やってきた先人達は、どう説明するんでしょうか❔ https://t.co/B8T2sK8IkN
— 桃豚 (@pinkpicg) 2018年5月6日
えー。
でも最近だと学生を使っているようですよ、摘発された事例だと:
「けんきゅうひ。」(2011-02-11)
大阪大・環境医学のひとのはなし。
それはそれでどうやったんだと思いますが。
ともあれ、そもそも、最近だと業者さんはあまり教員研究室に入りこまず、事務へ行くのである。
文系で出入りの業者なんていないだろ…文系はほとんど物を買わないんだから。本と航空券ぐらいですが、文系の場合は予算総額が小さいので、業者は寄り付かないですね。 https://t.co/V2UuEtsLGk
— Satoshi Ikeuchi 池内恵 (@chutoislam) 2018年5月6日
どうしても商いが細いんですわな。新規に勉強する領域の、外国の博論、まとめて10本とか注文しても…一人分の月給にも相当しない。そりゃこんなので「出入り」にはならん。というか、「出入り」する先は、すでに事務に一本化されとる。イヤこの辺は、機関にもよるだろうが。
30年以上前の、とっくに鬼籍に入った先生方が動かしていた時代の、それも事務に言われてやっていた慣行(規則があまりに非合理なので、運用でカバーしていた)のことを今持ち出されても、何しろ現役世代はまだ子供だった頃の話なのでどうしようもない。今はそんなことはやっていませんとしか。
— Satoshi Ikeuchi 池内恵 (@chutoislam) 2018年5月6日
不正をやっている証拠を出してから言ってください、ですなあ。
これはマスコミによる一般人教育も悪い。野党が「与党は悪事を働いているはずだ! 怪しい事例を指摘してやったから、こいつが悪いというシナリオで証拠を用意して追及して、担当大臣は退職するように。そうならないとしたら隠蔽があったという明らかな証拠なので、隠蔽の証拠を出すように。最終的にはちゃんと総理大臣は辞めるように」とやっているのを、延々正しき権力の抑止行為として例示しつづけているわけでなあ。
科研費が不正に支出されたと騒いでいる人は少ないだろうし,反日研究者に税金を投入するなといった合理性のない批判は無視すればいい。問題は,若手研究者への金の流れが「大物」研究者の不明確な裁量采配にゆだねられる点ではないか。若手研究者が直接研究費用を獲得できたほうがいいのではないか。
— 高橋雄一郎 (@kamatatylaw) 2018年5月7日
後段、科研費は、いまはそうなってます。
実際上は、若手研究者がやるという建前にして講座主任が書いて実際上は総取り、ということもあるようですが、それは大研究室の場合ですかね。普通の規模の研究室では無理ですわ。つまり、文系では事実上不可能。研究費を取れるひとがエライ、という一応の原則が展開した結果、「大物wwww」の立場は弱体化していきます。
他方、その実績・業績・知名度で優位に立つ大物先生の立場はさらに強化されていくでしょうが、この場合は非常に少数なので監視も楽でしょう。
科研費の使途にそんなに興味のある国民がいるというのなら、大学事務は科研費事務の補助作業を行う国民を募集したらどうでしょうかねぇ……最近流行りの「ボランティア」で……なあに、簡単な事務作業ですよ……但し、決して間違えてはいけない、膨大な紙との戦いがあなたをお待ちしております……
— 萌旅調査官@チルノ好きな航空技術展開マン (@micky1359) 2018年5月3日
…一連の騒ぎは、研究者よりも事務さんを死なす気がする。あと、どんな人が相対的に気楽になるかといって:
基盤的研究費から競争的資金への配分を増やすのは、「執筆も発表も一切せず、プロジェクトXのビデオを見せて感想を書かせる講義をする教員」を締め上げるためなんでしょうけど、実際には研究にも教育にもやる気完全ゼロの教員の居心地が相対的に良くなってる気がします。何もしなければ経費不要なので
— ツイート誤読bot (@onsen_zuki) 2018年5月6日
さて、「愛国」のひとたちがどうすればいいかって:
皆さんが「研究費が不正に使われている」と思い込んで騒ぐたびに、お役所は「国民の厳しい声があるので、適正管理するために理事長も理事も企画部長も管理部長も送り込みます」と言い、煩雑な書類を追加して末端の研究者にひたすら書かせて研究時間を奪い、研究者を非正規雇用にして貧困化させます。
— Satoshi Ikeuchi 池内恵 (@chutoislam) 2018年5月6日
これを超える理屈のひとつは、「愛国」の皆様方が浄財を研究者に突っ込むことですよ。
そりゃ、研究者に直接ははいりません。研究費であるかぎりは、そうです。
しかし、愛国者がひとり1万円×500人×5年あれば、若手「愛国」研究者を5年間、研究プロジェクト専任助教として雇えます。「愛国」者は数多く、かつその態度は国家のように永続的であるはずで、たかだか年1万を数年続ける程度、簡単なことのはずですが―
―どうもうまく行きませんな。
…正直、高洲クリニックの院長さんなら、さくっと一千万×10年とか一億×3年とかで特定プロジェクト准教授や寄附講座を実現させてしまう気もしますが、それではダメなのです、民主的には。おそらく「愛国」的にも。
だってそれだと、偉大な篤志家の大成果に―凡百が「寄生」する図ができあがる。偉大な国家の偉大な国民が、ほかの誰かのなしてくれた偉大な業績をただ誇るだけ、というのは、いかにも偉大な国家の偉大な国民に似合わぬ卑小・矮小・卑劣・蒙昧な振る舞いではないか。それはまさしく、「愛国」者が主張するところの「チョーセンジン」の振る舞いではないのか―?
…この手のひとたちは、自分を映している鏡に向かって吠え立てているんじゃないのか…?
私はそういう疑念を捨てきれずにいる(文学的表現)。
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