完璧なやりようである。
BBC Nigeria bombings: 'Death toll passes 100' 20 May 2014 Last updated at 21:12
ナイジェリア中部Plateau州都Josで二連発爆弾テロがあり、死者数は計100名を超え、上掲記事時点で118名。何が完璧なやりようといって、原文を引用すると
「The first blast was in a busy market, the second outside a nearby hospital」
まず一発目を人の多いマーケットで爆発させ、二発目を近くの病院の外で爆発させた。
「The second blast was some 30 minutes after the first and killed some rescue workers」
その二発目は、一発目の30分ほど後に爆発し、数名のrescue workersを殺害したという。
すなわち、一発目の犠牲者、被害者(生存者)が収容されるだろう病院、被害者親族が集まってくるだろう病院、救助に携わる者が業務に忙しくしているその場所を狙ったわけだ。
誰が下手人かはさておいて、その主たる敵・設定上の敵(この場合は基本的に政権側や米帝だろうが)を打撃せず、一般民衆及び彼ら全体に奉仕する救助者たちを意図的に殺戮する。これをテロと呼ばずなんと呼ぶか。このような行為をする者をこそ、人、クソ野郎と呼ばず誰をそう呼ぶか。
「President Goodluck Jonathan condemned the attack as a "tragic assault on human freedom"」
大統領はこれを、ひとの自由に対する、悲劇的な攻撃と非難する。
そうして現地では緊張が高まり、若者たちはロードブロックを設置し―「自主的検問」をするわけだ。Josは、本来、北部と南部の接点で、キリスト教徒側とムスリム側とでの対立で悪名高かったところだ。この大爆破が何者の手によるものであろうと、若者たちは互いに相手側の犯行と疑うだろう。相互対立を煽ったわけだ、この二発の爆弾は。
そこで
「Religious leaders are appealing for calm.」
宗教指導者たちは「落ち着け」といって回っているというわけだ。
ところで、こうした救助者を狙う等という、二段構え(ものによっては三段構え)の連発テロというのは、一時のイラクあたりで時折見られたものであって。なんというか、ナイジェリアも、テロ屋さんの努力の結果、グローバルテロの現場に格上げされちゃったなあという悲しい気持ちが起こることである。
まあしばらくはナイジェリアで食っていけるんじゃないですかね、彼ら。巻き添えで死ぬ一般人はたまったものじゃないけど。
BBC Nigerian President Goodluck Jonathan condemns bombings 21 May 2014 Last updated at 04:31
写真のキャプションに曰く
「The twin bombings in Jos are seen by many as the latest affront to the government's internationally-backed security crackdown」
この連発爆弾は、最近の政府の「手入れ」に対する報復であろうとみなが見ていると。
「Correspondents say that the aim behind back-to-back blast tactics - as also used by militants in Iraq - is to maximise civilian casualties」
イラクで民兵が使った手段だが、こうした攻撃の目的は民間人犠牲者を最大化するところにあると。
…やっぱり、イラクを思い出しますよねー。
なお爆発から8時間たっても、爆弾由来の火災は収まってないとか。なので、死者数は(瓦礫の下にまだいそうな分も含めて)増える恐れ大いにあり。ただし、そういう火災の中なので、判別不可能なほどに損壊している恐れもまた同様にあり。つーか収容された死体がすでにそういう状態のがあるとか、手足が吹き飛んだのんがみられるとかなんとか。
ちなみに、ショッピング街を狙ったもの(ビニサンダルが燃え盛っているとか)。そういうこともあってか、犠牲者の多くは女性であるとか書いているけど、まあいつものことだよね。
BBC Nigeria bombings: 'Death toll passes 100' 20 May 2014 Last updated at 21:12
ナイジェリア中部Plateau州都Josで二連発爆弾テロがあり、死者数は計100名を超え、上掲記事時点で118名。何が完璧なやりようといって、原文を引用すると
「The first blast was in a busy market, the second outside a nearby hospital」
まず一発目を人の多いマーケットで爆発させ、二発目を近くの病院の外で爆発させた。
「The second blast was some 30 minutes after the first and killed some rescue workers」
その二発目は、一発目の30分ほど後に爆発し、数名のrescue workersを殺害したという。
すなわち、一発目の犠牲者、被害者(生存者)が収容されるだろう病院、被害者親族が集まってくるだろう病院、救助に携わる者が業務に忙しくしているその場所を狙ったわけだ。
誰が下手人かはさておいて、その主たる敵・設定上の敵(この場合は基本的に政権側や米帝だろうが)を打撃せず、一般民衆及び彼ら全体に奉仕する救助者たちを意図的に殺戮する。これをテロと呼ばずなんと呼ぶか。このような行為をする者をこそ、人、クソ野郎と呼ばず誰をそう呼ぶか。
「President Goodluck Jonathan condemned the attack as a "tragic assault on human freedom"」
大統領はこれを、ひとの自由に対する、悲劇的な攻撃と非難する。
そうして現地では緊張が高まり、若者たちはロードブロックを設置し―「自主的検問」をするわけだ。Josは、本来、北部と南部の接点で、キリスト教徒側とムスリム側とでの対立で悪名高かったところだ。この大爆破が何者の手によるものであろうと、若者たちは互いに相手側の犯行と疑うだろう。相互対立を煽ったわけだ、この二発の爆弾は。
そこで
「Religious leaders are appealing for calm.」
宗教指導者たちは「落ち着け」といって回っているというわけだ。
ところで、こうした救助者を狙う等という、二段構え(ものによっては三段構え)の連発テロというのは、一時のイラクあたりで時折見られたものであって。なんというか、ナイジェリアも、テロ屋さんの努力の結果、グローバルテロの現場に格上げされちゃったなあという悲しい気持ちが起こることである。
まあしばらくはナイジェリアで食っていけるんじゃないですかね、彼ら。巻き添えで死ぬ一般人はたまったものじゃないけど。
BBC Nigerian President Goodluck Jonathan condemns bombings 21 May 2014 Last updated at 04:31
写真のキャプションに曰く
「The twin bombings in Jos are seen by many as the latest affront to the government's internationally-backed security crackdown」
この連発爆弾は、最近の政府の「手入れ」に対する報復であろうとみなが見ていると。
「Correspondents say that the aim behind back-to-back blast tactics - as also used by militants in Iraq - is to maximise civilian casualties」
イラクで民兵が使った手段だが、こうした攻撃の目的は民間人犠牲者を最大化するところにあると。
…やっぱり、イラクを思い出しますよねー。
なお爆発から8時間たっても、爆弾由来の火災は収まってないとか。なので、死者数は(瓦礫の下にまだいそうな分も含めて)増える恐れ大いにあり。ただし、そういう火災の中なので、判別不可能なほどに損壊している恐れもまた同様にあり。つーか収容された死体がすでにそういう状態のがあるとか、手足が吹き飛んだのんがみられるとかなんとか。
ちなみに、ショッピング街を狙ったもの(ビニサンダルが燃え盛っているとか)。そういうこともあってか、犠牲者の多くは女性であるとか書いているけど、まあいつものことだよね。
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