空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ソマリア石油相はこれまでの石油開発契約に冷淡である

2007-08-14 18:54:11 | ソマリア関連
 ソマリア暫定政権石油相Abdullahi Yusuf Mohamedは,ソマリアがKuwaitおよびIndonesia企業と石油開発について契約したとする報道を否定する。加えて国民和解会議については楽観的な見解を示した。

Garowe Online Somalia oil minister on deal with Kuwait, Indonesia firms 13 Aug 13, 2007 - 11:36:06 PM

 Mohamed大臣はオーストラリアを訪問,メルボルンのソマリ人コミュニティで談じたもの。近い将来設立されるソマリ石油会社は100%政府保有となる旨強調,49%も外国企業が株を保有する事はないという。

 Kuwait及びIndonesiaのエネルギー会社が予備的契約をソマリア政府と結んだ由,先週報道があった。近年,外国企業と幾つか契約あったこと―Range Resources社,中国のCNOOC, Kuwait Energy,IndonesiaのPT Medco Energy―を認めるものの,それらを石油省は認可していないという。

 彼によれば,50ほどの合意がいくつもの企業となされたが―ソマリア石油省に認可されなければそれらは無効であるというわけ。石油相はRange Resources社代表と会ったことはなく,書類も見ていないという。
 オーストラリアのRange社は2005年にプントランドにおける契約をした由。

 なおソマリア石油省は公式声明を8月27日に発表する予定という。


 以上,適宜要約。ちなみにAbdullahi Yusuf Mohamedさんは,ソマリア暫定大統領と同姓同名のようですが,別人ですね。石油相はやり手ビジネスマン風ですが,大統領は,あの,ちょっと。

 ともあれです。これまでソマリアの石油の行方については,幾度かメモをしてきましたが―ソマリア暫定政府としては,過去の契約の存在を認めつつ,いったん「なし」にしてやり直す方針,が確定的,の模様。
 参考記事:「空野雑報」内,石油を巡る動向と法整備:ソマリア(8月7日),中国の石油探査計画について続報:ソマリア(7月18日)。
 さらにnewsSomalilandさま内,ソマリアの石油と中国の話 1/2 (2007-07-19)ソマリアの石油と中国の話 2/2 (2007-07-19)によれば,ナイロビでの会談で「暫定自治政府は CNOOC 及び CIOG との間に交わした契約を、石油関連の法律が制定された後もそのまま維持する意思がある」という旨の発言があったそうですが―あれこれまとめて,なかったこと,にされる恐れもありますねぇ,これ…。

 
 


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