空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

AMISOMはアルシャバブからの攻撃を防ぎきるという

2010-06-01 22:00:01 | ソマリア関連
Garowe Online Somalia: AMISOM troops vow to defend against Al Shabaab attack May 26, 2010 - 10:19:52 AM

 AMISOMは最近のイスラミストからの戦争だとの言葉―大統領官邸を攻撃し,奪取するとの―を問題としないとする。広報官のBarigye Bahoku少佐曰く,大統領官邸を武力で奪取するなどというのは単に駄法螺であって,適切に応対されるであろう!

「もし彼らが攻撃するなら,我々は対応し,アルシャバブが大統領官邸を奪取するのを許さないであろう」。「我々としては,この脅迫をさほどにはとらえない。大統領官邸が攻撃にさらされたら,あらゆる可能な手段をとるであろう」。

 さらに言うには,反政府側はその力を和平を形成するのに集中すべきである! 軍事的解決―暴力と銃の使用は,ソマリアの問題を解決する道とは信じないと彼は言うのである。



 ―ここで『ならお前たちも軍事力を使うのをやめろよ』という意見もあるでしょうが,AMISOMは基本,受け身である点を考慮すべきでしょう。



 AMISOMの上掲発言は,月曜(24日),モガディシュ施政者(アルシャバブ側)Sheikh Ali Mohmmed Husseinがその戦闘員に大統領官邸を奪取せよと檄を飛ばしたことに応じるわけですが:

Garowe Online Somalia: Al-Shabaab insurgents vow to seize presidential palace May 25, 2010 - 7:53:11 AM

 ―すでに北部地域はだっしゅし,大統領官邸との距離はほんの数キロであるというのである。「我々は暫定政府指導者たちを収めている大統領官邸に激しい攻撃を敢行する計画をしているのだ」,「我々とAMISOMとの距離はなんてことない。暫定政府兵士という者らは逃亡してしまっている。大統領官邸から,我々はただ0.5kmばかりにあるのだ」。



 暫定政府側としては,官邸が反政府側に攻撃されたなどという報道を否定しにかかる。大統領官邸を奪取するだと? 単にファンタジーだろう? そんなこと,おこりゃあしないよ,だってあいつら,2009年1月からそんな駄法螺を繰り返してきてるじゃないか―えらくゆるく訳しましたが,これ,火曜の政府公式コメントの内容。


 平和に目を向けろ―と言われたからでもあるまいが,以下の件では一応武力は使っていない:
Garowe Online Somalia: Al-Shabaab cuts ties with Universal TV May 31, 2010 - 12:00:47 AM

 アルシャバブはロンドンに本拠を持つソマリ語TV,Universalとの関係を断つと宣言。理由は,同局が預言者を侮辱するような風刺イラストcartoonsを意図的に流したからとのこと。

 広報担当者Sheikh Ali Mohamoud Ragheは「我々,アルシャバブは,我々がUniversal TVと持っていた如何なる関係をも断絶すると決意した―彼等がその罪を悔悟するまで。(それまで)我々の間には協力はないであろう」。

 このTV局,国外ソマリ人にもよく視聴されるものだそうですが―さてはて,なんでアルシャバブはこのタイミングでこんなこと,いうんでしょうね?

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