空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

一般論にまで持っていくのは結構危険

2018-11-11 19:49:52 | ノート
Blogos 韓国最高裁判決─日韓政府間で冷静な対応を
岡田克也2018年11月09日 16:48

確かに、日韓請求権協定において、「完全かつ最終的に解決された」問題であり、判決は日本として受け入れることができないものです。この点で、私も日本政府と同じ考えです

しかし、その後、安倍総理は「あり得ない判断だ」、河野外務大臣は「判決は暴挙」「国際秩序に対する挑戦だ」などと発言しています。これは、外交の最高責任者2人の発言としては行き過ぎです

 ここまでは個人の見解、個人の思想のありようで十分問題ないと思うが

そもそも、三権分立の中で、司法の最終判断を政府が批判することすら一定の節度が求められるなか、外国の司法判断に対する行政府の長の発言としては適切とは思えません。それは、日本の最高裁の判決に対して、外国政府首脳が「あり得ない」とか「暴挙だ」と発言した場合のことを考えれば明らかです。司法判断に対する行政の介入、しかも外国政府の介入はあってはならないことです

 という一般論にまで持っていくのは結構危険。

 人権とか、一般的で普遍的なものであるべきという価値のために、司法だろうが行政だろうが立法府だろうが筋がわるかろうがあえて行動する「賭け」をするのは一市民としても一政治家としても重大な決断だろう。これはありえることだ。

 例えば、サウジアラビアとかで西側市民(16歳少年)がエイズ持ちの現地の男性に強姦されてエイズをうつされた場合、「当 然 男性同性愛行為の実行によって、この西側市民(16歳少年)は犯罪者として処罰される。最高刑は 当 然 死刑なので、適切に処理する」とか言われたらどうしよう、とか。

 そんなときは、外国の司法にだって物申す必要があるだろう。
 だいたい、今回の「徴用工」問題だって、今までの枠組みで一定程度の補償がなされてきたにも関わらず、それでもなお声を上げねばならない特段の不正義があったのだということで出してきたものだろう。

 まあ、だから、選挙とかなんとか、ある層からの支持を得るため、激しい・主語の大きい言葉を発して威勢を示すものとはいえ、まああまり言い過ぎると自縄自縛になりますよとか、空元気だの威勢だけはいいだのと評価されてむしろ評価を下げますよというか。
 以下類例:











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