Togetter 「南スーダンの状況と日本の弾薬供与の理由」
そんなわけで「スレブレニツァ・アゲイン」が見え隠れしつつある昨今ですが,日本語報道ではイデオロギー論争が盛んなんだろうなあと思われるので英文記事で勉強してみるよ。
さっきBBCのトップ記事だった記事から:
BBC South Sudan sees 'mass ethnic killings' 24 December 2013 Last updated at 12:01 GMT
…GMT7時ころとタイトルが変わっていて,もう記事タイトルからしてアウトじゃないか…。
冒頭写真(ヴィデオ)キャプションに曰く,「James Copnall: "Atrocities have been committed on all sides"」。この時点で色々大破滅状態じゃないですかー…。
…「君は歴史の目撃者となる」がばっちりそのまま真実になりますな。
「New evidence is emerging of alleged ethnic killings committed during more than a week of fighting in South Sudan.」
この一週間少々の間行われた南スーダンでの戦闘中,民族的理由で殺害が行われたと考えられているが,その証拠が表れてきた。
「The violence follows a power struggle between President Salva Kiir, a Dinka, and his Nuer ex-deputy Riek Machar.」
この暴力行為は,Salva Kiir大統領(Dinka族)とそのNuer族の元副大統領Riek Macharとの権力闘争から発している。
「A reporter in the capital, Juba, quoted witnesses as saying more than 200 people, mostly from the Nuer ethnic group, were shot by security forces.」
首都Jubaにいる報道関係者は,多くはNuer族に属する200名以上が治安機関によって銃殺されたという目撃証言(複数)を伝えている。
「Another man in Juba said gunmen from the majority Dinka ethnic group were shooting people in Nuer areas.」
また別のJubaの男性が曰く,多数派Dinka族からなる武装した者たちがNuer族地域で人々を銃撃していると語る。
「The fighting first erupted in Juba last week and has spread throughout South Sudan, with rebels supporting Mr Machar seizing the major towns of Bor and Bentiu, north of the capital. Bentiu is the capital of the oil-producing Unity State.」
戦闘は先週,はじめはJubaで起こったが,南スーダン全域に広がった。Machar氏を支持する反乱組織は,首都北方のBorおよびBentiuを確保した。Bentiuは石油生産地域のUnity州の州都である。
「Mr Kiir has accused Mr Machar, who he sacked in July, of plotting a coup. Mr Machar denies he is trying to seize power, while the government has denied it is behind any ethnic violence.」
Kiir氏はMachar氏を(彼はM氏を7月に解任したのだが)クーデターをもくろんだと非難している。Machar氏は,自分は権力掌握をたくらんではいないとしている―政府は政府で,いかなる民族間暴動の背後にも自分は存在していないという。
「The fear is that the personal rivalry between the former allies will spark a full-scale conflict between the Nuer and Dinka groups.」
恐るべき点はここであって,個人的な―かつての同僚同士の―敵意が,Nuer族とDinka族とのフル・スケール紛争を引き起こしかねないことだ。
以下,抄訳/摘記。JubaにいるジャーナリストHannah McNeish氏はBBCに,UNのキャンプにいるSimonと名乗る男性がmass killingに巻き込まれ,4回(4箇所?)銃撃されながらも死体の下に隠れて生き延びたという話。
―集団虐殺の場で死体の下に隠れて・死体だと偽装して生き延びるというのはよくあること。まあ,250名ほども狩り集められて―だから,殺し残しもそれなりに出るだろう。
窓の外から銃撃して中の人を殺して―なんて事例があるというのだが,他の生存者証言からも確かめられる模様。
また,Dinka人がNuer地区で,Dinka語を話さない人を殺害しているとも。
―なので,関東大震災での「チュウエンニチュウコセン(十円二十五銭)」だのを思い出す場合,「超法規的であろうとも我々は行動すべきだ,過去の反省のもとに,過去を繰り返さないために,過去を繰り返させないために!」と声をあげるのが”正しく反省した戦後民主主義者の姿”のありようの一つだろうなあと。
とりあえず,こうした虐殺の主張の裏とりはされていない(され得ない)が―
「The official death toll stands at 500, but aid agencies say the true figure is likely to be much higher.」
公式推定死者数は500になっているが,援助団体が言うには,正確な数字はより高くなることだろう。
「Another 81,000 people have been displaced, the UN's humanitarian agency says, with about half seeking shelter at UN bases. It warned many more people could be affected in more remote areas.」
ほかに8万1千人が避難していると国連人道援助機関はいうが,その半数ほどが国連の基地にいる。国連は,遠隔地にはもっとたくさんの人々が被害を受けているかもしれないと警告している。
「The UN has 7,000 soldiers deployed in South Sudan, but on Monday, Secretary General Ban Ki-moon urged the Security Council to reassign another 5,500 troops from UN missions in other African countries, including Liberia and the Democratic Republic of Congo.」
国連は南スーダンに7000名の兵員を展開している。が,月曜,Ban事務総長はSecurity Councilにさらに5500名を他のアフリカ諸国から集めるよう求めた―リベリアやDRコンゴなどから。
「He also asked for hundreds more police, three attack helicopters, three transport helicopters and one military transport plane.」
彼はまた,数百名の警察,三機の攻撃ヘリ,三機の輸送ヘリと軍用輸送機一機をも求めた。
私は「間違いのない左翼」とまで評されたほどなので,今回の件は世界人民の連帯のために資することとして大いに評価したい。国内的には問題があるが。
そこまで明言したら非常時向きの政治家として積極的に評価する。人間としては遠ざけたいが。
そんなわけで「スレブレニツァ・アゲイン」が見え隠れしつつある昨今ですが,日本語報道ではイデオロギー論争が盛んなんだろうなあと思われるので英文記事で勉強してみるよ。
さっきBBCのトップ記事だった記事から:
BBC South Sudan sees 'mass ethnic killings' 24 December 2013 Last updated at 12:01 GMT
…GMT7時ころとタイトルが変わっていて,もう記事タイトルからしてアウトじゃないか…。
冒頭写真(ヴィデオ)キャプションに曰く,「James Copnall: "Atrocities have been committed on all sides"」。この時点で色々大破滅状態じゃないですかー…。
…「君は歴史の目撃者となる」がばっちりそのまま真実になりますな。
「New evidence is emerging of alleged ethnic killings committed during more than a week of fighting in South Sudan.」
この一週間少々の間行われた南スーダンでの戦闘中,民族的理由で殺害が行われたと考えられているが,その証拠が表れてきた。
「The violence follows a power struggle between President Salva Kiir, a Dinka, and his Nuer ex-deputy Riek Machar.」
この暴力行為は,Salva Kiir大統領(Dinka族)とそのNuer族の元副大統領Riek Macharとの権力闘争から発している。
「A reporter in the capital, Juba, quoted witnesses as saying more than 200 people, mostly from the Nuer ethnic group, were shot by security forces.」
首都Jubaにいる報道関係者は,多くはNuer族に属する200名以上が治安機関によって銃殺されたという目撃証言(複数)を伝えている。
「Another man in Juba said gunmen from the majority Dinka ethnic group were shooting people in Nuer areas.」
また別のJubaの男性が曰く,多数派Dinka族からなる武装した者たちがNuer族地域で人々を銃撃していると語る。
「The fighting first erupted in Juba last week and has spread throughout South Sudan, with rebels supporting Mr Machar seizing the major towns of Bor and Bentiu, north of the capital. Bentiu is the capital of the oil-producing Unity State.」
戦闘は先週,はじめはJubaで起こったが,南スーダン全域に広がった。Machar氏を支持する反乱組織は,首都北方のBorおよびBentiuを確保した。Bentiuは石油生産地域のUnity州の州都である。
「Mr Kiir has accused Mr Machar, who he sacked in July, of plotting a coup. Mr Machar denies he is trying to seize power, while the government has denied it is behind any ethnic violence.」
Kiir氏はMachar氏を(彼はM氏を7月に解任したのだが)クーデターをもくろんだと非難している。Machar氏は,自分は権力掌握をたくらんではいないとしている―政府は政府で,いかなる民族間暴動の背後にも自分は存在していないという。
「The fear is that the personal rivalry between the former allies will spark a full-scale conflict between the Nuer and Dinka groups.」
恐るべき点はここであって,個人的な―かつての同僚同士の―敵意が,Nuer族とDinka族とのフル・スケール紛争を引き起こしかねないことだ。
以下,抄訳/摘記。JubaにいるジャーナリストHannah McNeish氏はBBCに,UNのキャンプにいるSimonと名乗る男性がmass killingに巻き込まれ,4回(4箇所?)銃撃されながらも死体の下に隠れて生き延びたという話。
―集団虐殺の場で死体の下に隠れて・死体だと偽装して生き延びるというのはよくあること。まあ,250名ほども狩り集められて―だから,殺し残しもそれなりに出るだろう。
窓の外から銃撃して中の人を殺して―なんて事例があるというのだが,他の生存者証言からも確かめられる模様。
また,Dinka人がNuer地区で,Dinka語を話さない人を殺害しているとも。
―なので,関東大震災での「チュウエンニチュウコセン(十円二十五銭)」だのを思い出す場合,「超法規的であろうとも我々は行動すべきだ,過去の反省のもとに,過去を繰り返さないために,過去を繰り返させないために!」と声をあげるのが”正しく反省した戦後民主主義者の姿”のありようの一つだろうなあと。
とりあえず,こうした虐殺の主張の裏とりはされていない(され得ない)が―
「The official death toll stands at 500, but aid agencies say the true figure is likely to be much higher.」
公式推定死者数は500になっているが,援助団体が言うには,正確な数字はより高くなることだろう。
「Another 81,000 people have been displaced, the UN's humanitarian agency says, with about half seeking shelter at UN bases. It warned many more people could be affected in more remote areas.」
ほかに8万1千人が避難していると国連人道援助機関はいうが,その半数ほどが国連の基地にいる。国連は,遠隔地にはもっとたくさんの人々が被害を受けているかもしれないと警告している。
「The UN has 7,000 soldiers deployed in South Sudan, but on Monday, Secretary General Ban Ki-moon urged the Security Council to reassign another 5,500 troops from UN missions in other African countries, including Liberia and the Democratic Republic of Congo.」
国連は南スーダンに7000名の兵員を展開している。が,月曜,Ban事務総長はSecurity Councilにさらに5500名を他のアフリカ諸国から集めるよう求めた―リベリアやDRコンゴなどから。
「He also asked for hundreds more police, three attack helicopters, three transport helicopters and one military transport plane.」
彼はまた,数百名の警察,三機の攻撃ヘリ,三機の輸送ヘリと軍用輸送機一機をも求めた。
念のために言うと、これまでの政府解釈との整合性とか法的根拠整備の問題点を指摘するのは適切。しかし避難民を守る・韓国軍の武力行使への支援について「日本の「平和国家」としての基本理念に合致するのか」と問うというのは、グロテスク以外の何物でもない。朝日は「放置国家」を目指すのかね。
— Takehiro OHYA (@takehiroohya) 2013, 12月 24
韓国軍への1万発銃弾提供に「民主主義に反する」「韓国にやるなんて」とか言っている左右の連中は、左右問わず「日本の大義のために、韓国軍とアフリカ人はおっ死ね」と宣言している人々なので、よく覚えておきましょう
— dragoner (@dragoner_JP) 2013, 12月 24
私は「間違いのない左翼」とまで評されたほどなので,今回の件は世界人民の連帯のために資することとして大いに評価したい。国内的には問題があるが。
共産党・志位委員長@shiikazuo が、はっきりと「日本は自国の法令を遵守すべきで、そのためにスーダンの避難民(民間人)が虐殺されることは仕方がなく、日本の法令遵守のために彼等の人命を損なうことになるなら、それは日本が負うべき十字架」くらい言えば筋は通ると思うがどうか。
— 加藤AZUKI=楠原笑美@ゴゴゴゴゴゴゴ (@azukiglg) 2013, 12月 24
そこまで明言したら非常時向きの政治家として積極的に評価する。人間としては遠ざけたいが。
さあ推定人数状態ですが4桁に乗せてきましたよ
集団墓地が,BentiuにひとつとJubaにふたつですって