空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

内務相の嘆きと最近最大の市街戦:ソマリア

2007-08-10 21:24:10 | ソマリア関連
 ソマリア暫定政権内務大臣は,治安部隊の装備・練度が不十分であると非難した。能力不足で暴力騒擾を押さえ込えない現状を憂慮するもの。

 但し‘Gama-dhere’なる二つ名を持つMohamed Mohamud Guled氏は,将来については楽観的であると伝えられる。いずれにせよ,市街で反乱組織と戦闘し,こうした勢力を打破するための装備,訓練は早急に必要とされよう。

SomaliNet Somalia: Interior minister criticizes security forces Thu. August 09, 2007 05:47 pm.- By Mohamed Abdi Farah
Shabelle.net Somali minister blames govt. troops for the rise of violence Mogadishu 09, August.07

 他方10日,2時間に渡る戦闘がモガディシュであった。これは和解会議開催以来最大のものだという。

BBC news, Africa Fierce fighting rocks Mogadishu Friday, 10 August 2007, 08:50 GMT 09:50 UK

 BBC通信員によれば,戦闘の騒音が街じゅうにこだましたという。重武装の反乱組織戦闘員が警察署を迫撃砲,重機関銃で攻撃。少なくとも3名の市民が死亡。

「我々には負傷者はないが,しかし近くの家の市民が一人,殺害された」と警官Mohammed FarahはAFPに語る。

 先月来の和解会議は,未だ不参加方針の勢力―イスラム主義者やHawiye氏族―が存在する。彼らはエチオピアが撤退するまで参加しないという。


 重機関銃,迫撃砲,と物々しい名詞が並ぶ割には,死者の数は日々の例と変りません。首都脱出が相次ぎそもそも人が居ないか,通りに出るような命知らずがいないか(つまり買い物も出来ないというわけですが),それとも民間人も突発戦闘慣れしたか。いずれか―寧ろ何れも正解でしょう。

 それにしても,ソマリア政界の大物たちは,その多くが二つ名を持っているようです。
 意味はわかりませんが,恐らくローゼン閣下なんて,微笑ましい種類のものではないでしょう,きっと(そんな種類の二つ名揃いの政界があっても嫌だ)。

 それに二言めに「元軍閥長の」などと出てくる例が多い。そんな中,学者出身で政界を泳ぎわたっているゲディ首相に,ますます尊敬の念を深める今日この頃であります。

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