空野雑報

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ポーランド:Duda氏は「LGBTの権利の促進」をコミュニズムより破壊的と評した

2020-06-14 23:27:47 | Newsメモ
 ポーランドでは大統領選(5/10投票予定)が延期されており、まあ、選挙戦が続いているわけか。そんななか現職のDuda氏はLGBTの権利の促進promotionはコミュニズムより破壊的と表現したそうな。

BBC Polish election: Andrzej Duda says LGBT 'ideology' worse than communism 14 Jun 2020

Polish President Andrzej Duda has called the promotion of LGBT rights an "ideology" more destructive than communism, in a campaign speech.

 我らの父祖は40年もの間、コミュニズムと戦ってきた、しかしこうした権利のために戦って来てはいなかった、というのもこの新思想はコミュニズムより破壊的だからだ―。

He is an ally of the ruling nationalist Law and Justice Party (PiS), and is seeking re-election on 28 June.

He said his parents' generation had struggled against communist ideology for 40 years and "they didn't fight for this so that a new ideology would appear that is even more destructive".


 与党PiSはLGBTに厳しい態度を取ることで知られており、批判者たちはこの点、PiSに敵対的。

Critics say PiS has an anti-gay agenda.

The LGBT rights group ILGA-Europe says Poland is the worst-performing country in the EU in terms of LGBT rights, in an index published last month.


 彼らは、いわゆる「伝統的な家族」像を強く支持する・主張しなおす方向で、大統領は「ファミリー・チャーター」、家族条項を選挙に際してサインしたとか。ゲイ・カップルが結婚したり、養子を取ったりすることを阻止し、学校でLGBTのことを教えることを禁じる方針という。

On 10 June he signed a "Family Charter" of election proposals, including pledges to prevent gay couples from marrying or adopting children and to ban teaching about LGBT issues in schools.

 …まあねえ、扱い方が気に食わないといって差別者扱いされたりということもあるわけで、いっそのこと、教授自体を禁じてしまったほうが楽っちゃあ、楽ですが。そういうわけにもいかない。現にリアルガチLGBは1~3%くらいいるだろうし、いじめやらなんやらの対象になりがちな割合でもあり、いじめ予防なりなんなりのためにも多少は扱ったほうがよいだろうこともある。一律、禁じられると、これはこれで困る。

Putting LGBT rights activism in the same category as communism can be seen as inflammatory in Poland, where the anti-communist Solidarity movement led the struggle for democracy in the 1980s.

Many Poles agree with the PiS message that communism was a foreign ideology imposed on Poles by the Soviet Union.


 ポーランドでは、コミュニズムはソヴィエト連邦に持ち込まれた外来教義の扱いだそうで。それと対比すること自体、LGBT権利擁護・促進を外来の思想的毒物として位置付けるものなんでしょうな。

 …まあ、その。
 これまで軽視されてきた、あるいは蔑視されてきた領域のことであり、名誉回復はあるべきだし、それなりに社会統合の遅れた点については統合の工夫があるべきである。例えば、社会制度としての結婚の開放はあり得る。
 しかしどうもこの際、結婚というのをキリスト教による祝福それ自体を必然的に要すると理解する向きもあるようで、カトリックの司祭さん等々に祝福を強要する向きも世界各地で観察されるところであり―まあ、そこらへんを思想統制が大好きな運動だ、コミュニストと同様だ、と理解する人たちがでてくるのも、まあ、やむを得ないところかなあと思う。

 正直、私は左派傾向が強いので、「なんでキリスト教的結婚にこだわるの? 市民として、市役所に婚姻届けを出せば結婚が成立する―それで話は終わりじゃない?」と思うのだけど。

 でも、幼少時から「結婚」=「教会でタキシードとウェディングドレス」と刷り込まれてきた脳髄では、それがないと結婚式とは思えず、結婚でもないと思えてしまうのかなあと思う。だからそこの刷り込みを解体するのがリベラル思想の(ry

【LGBT問題】
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1 コメント

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Unknown ()
2020-06-14 23:33:51
…あとは作文の勝負かな、それともお気持ちの勝負かな。
そも、キリスト教は永くLGBを抑圧してきた、その意味では悪逆非道の罪に満ち満ちた存在なのだから、そのような教えの後継者ども如きの祝福など不要だ―という精神的自立を目指すべきなのか。
それとも土俗宗教としてのキリスト教は世相にあわせ世情に合わせてきたものなのだから、現在の世相にあわせて我々LGBTを祝福すべきだ、と持っていくのか。
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