NHKさんが、流石に基本的事実を押さえた上でバランスよく述べている感があったので、これをベースに:
NHK 今後の憲法改正論議 公明党の動向も焦点の1つに 2017、5月4日 4時51分
「安倍総理大臣は、憲法記念日の3日、憲法を改正し、2020年の施行を目指す考えを示しました。これについて日本維新の会などが評価する一方、与党の公明党は民進党の理解を得ながら、幅広い合意の形成に努めるべきだとしていて、今後の憲法改正論議では、公明党の動向も焦点の1つになる見通しです」
既にこの時点で見事に問題点を指摘している:「公明党の動向も焦点の1つになる見通し」。しかも、党というからには、その支持者も存在する。それゆえ、「公明党の動向」とは、ここで既に二段階予測される(※党とその支持者層がほぼ一対一対応と考えてよさそうなのは、あとは共産党くらいか)。つまりまあ、これまで平和路線で延々やってきた草の根のおばちゃんたちの支持を確保できるかねえ、ということ。おエライ方々は忘れがちかもしれないが、超強力だぞ、この層。
さて、安倍首相は:「憲法施行から70年を迎えた憲法記念日の3日、安倍総理大臣は、都内で開かれた憲法改正を目指す人たちの会合に寄せたビデオメッセージの中で、「2020年を新しい憲法が施行される年にしたい」と述べ、憲法を改正し、2020年の施行を目指す考えを示しました」。
…「憲法改正を目指す人たちの会合に寄せたビデオメッセージ」である。まあ、象徴的な日に象徴的なことを言われてびっくりするのは正しい反応だろうが、ここまで狭い範囲の人たちに語りかけたというのは、中核的支持者層をがっちり確保しようとする選挙的な事情のなせるわざ、という側面が多分に含まれているだろうこと、これ自体は疑いないものと思われる。
…国会の代表質問だのなんだの、公的な権威をともなう発言であれば、さらに問題であるのは、やはりこれも疑いないだろう。
結論的には、『まあ、そりゃ無理と違うか』というのが私の見解ということになる。何しろ、東大の「石川教授は、2020年に施行を目指すという考えについて、「時間が極めて限られているのに今回示された論点はほとんど議論が深まっていないのが実情だ。このスケジュールで手続きを進めると大きな禍根を残すことになると思う」と話しています」とある。
実務的に、日程がかなーり押し詰まりすぎてないか、という疑問は、社会人的にはすぐさま思われるところではないだろうか。
しかし:
「九州大学の井上武史准教授は、「総理大臣が憲法改正の具体的なスケジュールと改正項目を示したことで憲法論議を一気に加速させる可能性がある。憲法改正が政治日程に乗り、国民的な議論が行われる重要な契機になるという意味で意義は非常に大きい」と話しています」
ともあり、「憲法論議を一気に加速させる可能性」を軽んじるのも良くないが。いずれにしても、「国民的な議論が行われる重要な契機になる」こと自体は、まずは好ましいことと言うべきと思われる。
しかし、ともあれ、「「今の平和憲法に誇りを持っている国民も多いので、現在の条文を維持するという方針は現実的な方法と言える」と指摘」するのも井上先生である。東大・石川先生の言葉も参照したい:「「世論調査を見るかぎり、憲法改正の気運は明らかに高まっておらず、議論も深まっていない」。
…そのように、現行憲法に相当な支持があることは疑いない、と言ってよいものと思われる。
なにしろ、これまで反アベ・アベ政治をゆるさない!!派のいうところでは、安倍首相はとにかく自衛隊を軍隊にしてこれをおもちゃにして戦争やりまくりたい戦争狂の気●いのど低能で、現行憲法を破壊しようとするその意志は許されるものではないはずなのに:
「安倍総理大臣は、具体的な改正項目として、「『9条1項、2項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込む』という考え方は国民的な議論に値すると思う」と述べ、戦争の放棄などを定めた憲法9条に、自衛隊に関する条文を追加することをあげたほか、高等教育の無償化なども例示しました」
…と、「加憲」方針を示したのである。即ち、現行憲法体制を基本的には継承し、部分修訂を重ねて「改憲」しようとする方針なわけだ。現行憲法体制を完全破壊しようとする、「立憲主義を踏みにじって、自分のレガシーのために改憲したいのではないか」(民進・共産・自由・社民の見解とのこと)というような態度とは、直接には見做しがたい。
むしろ、こうした会に「公明党として初めて出席した遠山清彦衆議院議員は、「個人的な考えだが、9条の1項と2項を変えずに、3項を追加するというのは、党の『加憲』の考え方にあうことに留意したい」と述べました」ということにも注意してよいだろう。
…安倍首相は、そこそこ妥当な、取りえる戦略を選んでいる、と判断すべきではないか。
また、さらに「世論調査では自衛隊合憲が6割」にも注意が必要である。今年3月の調査で、「現在の自衛隊は憲法で認められるものだと思うか聞いたところ、「認められると思う」が62%でした」。
つまり、改憲・加憲の必要も無く、既に自衛隊は合憲である、と解釈する層が相当数、存在する。
では、あえて改定しようとする場合、あえて賛成票を投じる者たちはどれほど出るだろうか。
もちろん、敵失で改憲勢力が地すべり的大勝利という可能性は非常に、大いにあるとも思うが―
…私としてはできるだけ数多くの人が堂々と平和ボケできるように、と願うものである。
…なんか所謂「保守」側(の一部)も、だいぶ「意識タカイ系」でいらっしゃいますご様子であり、この点では所謂「左翼」様方とまったく同様の轍をふんでいらっしゃるような気が。「アイツラ」がひっじょーにむっかつくアレであるところの理由のひとつは、アイツラが「ふふふん♪ おまえら、物のわからぬ愚民どもには分かるまいが、世の中の真実と言うのはコレコレであるのだよッ! わかんない? わっかんないかーぁ。ま、おまえら愚民だもんな♪ 安心しろよ♪ お前ら愚民の代わりに、俺たち賢い高級知識人さまがモノを考えてやったから♪ おまえら愚民は支持しとけよ?」とかゆー態度をとってたからじゃないですかね。
NHK 今後の憲法改正論議 公明党の動向も焦点の1つに 2017、5月4日 4時51分
「安倍総理大臣は、憲法記念日の3日、憲法を改正し、2020年の施行を目指す考えを示しました。これについて日本維新の会などが評価する一方、与党の公明党は民進党の理解を得ながら、幅広い合意の形成に努めるべきだとしていて、今後の憲法改正論議では、公明党の動向も焦点の1つになる見通しです」
既にこの時点で見事に問題点を指摘している:「公明党の動向も焦点の1つになる見通し」。しかも、党というからには、その支持者も存在する。それゆえ、「公明党の動向」とは、ここで既に二段階予測される(※党とその支持者層がほぼ一対一対応と考えてよさそうなのは、あとは共産党くらいか)。つまりまあ、これまで平和路線で延々やってきた草の根のおばちゃんたちの支持を確保できるかねえ、ということ。おエライ方々は忘れがちかもしれないが、超強力だぞ、この層。
さて、安倍首相は:「憲法施行から70年を迎えた憲法記念日の3日、安倍総理大臣は、都内で開かれた憲法改正を目指す人たちの会合に寄せたビデオメッセージの中で、「2020年を新しい憲法が施行される年にしたい」と述べ、憲法を改正し、2020年の施行を目指す考えを示しました」。
…「憲法改正を目指す人たちの会合に寄せたビデオメッセージ」である。まあ、象徴的な日に象徴的なことを言われてびっくりするのは正しい反応だろうが、ここまで狭い範囲の人たちに語りかけたというのは、中核的支持者層をがっちり確保しようとする選挙的な事情のなせるわざ、という側面が多分に含まれているだろうこと、これ自体は疑いないものと思われる。
…国会の代表質問だのなんだの、公的な権威をともなう発言であれば、さらに問題であるのは、やはりこれも疑いないだろう。
結論的には、『まあ、そりゃ無理と違うか』というのが私の見解ということになる。何しろ、東大の「石川教授は、2020年に施行を目指すという考えについて、「時間が極めて限られているのに今回示された論点はほとんど議論が深まっていないのが実情だ。このスケジュールで手続きを進めると大きな禍根を残すことになると思う」と話しています」とある。
実務的に、日程がかなーり押し詰まりすぎてないか、という疑問は、社会人的にはすぐさま思われるところではないだろうか。
しかし:
「九州大学の井上武史准教授は、「総理大臣が憲法改正の具体的なスケジュールと改正項目を示したことで憲法論議を一気に加速させる可能性がある。憲法改正が政治日程に乗り、国民的な議論が行われる重要な契機になるという意味で意義は非常に大きい」と話しています」
ともあり、「憲法論議を一気に加速させる可能性」を軽んじるのも良くないが。いずれにしても、「国民的な議論が行われる重要な契機になる」こと自体は、まずは好ましいことと言うべきと思われる。
しかし、ともあれ、「「今の平和憲法に誇りを持っている国民も多いので、現在の条文を維持するという方針は現実的な方法と言える」と指摘」するのも井上先生である。東大・石川先生の言葉も参照したい:「「世論調査を見るかぎり、憲法改正の気運は明らかに高まっておらず、議論も深まっていない」。
…そのように、現行憲法に相当な支持があることは疑いない、と言ってよいものと思われる。
なにしろ、これまで反アベ・アベ政治をゆるさない!!派のいうところでは、安倍首相はとにかく自衛隊を軍隊にしてこれをおもちゃにして戦争やりまくりたい戦争狂の気●いのど低能で、現行憲法を破壊しようとするその意志は許されるものではないはずなのに:
「安倍総理大臣は、具体的な改正項目として、「『9条1項、2項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込む』という考え方は国民的な議論に値すると思う」と述べ、戦争の放棄などを定めた憲法9条に、自衛隊に関する条文を追加することをあげたほか、高等教育の無償化なども例示しました」
…と、「加憲」方針を示したのである。即ち、現行憲法体制を基本的には継承し、部分修訂を重ねて「改憲」しようとする方針なわけだ。現行憲法体制を完全破壊しようとする、「立憲主義を踏みにじって、自分のレガシーのために改憲したいのではないか」(民進・共産・自由・社民の見解とのこと)というような態度とは、直接には見做しがたい。
むしろ、こうした会に「公明党として初めて出席した遠山清彦衆議院議員は、「個人的な考えだが、9条の1項と2項を変えずに、3項を追加するというのは、党の『加憲』の考え方にあうことに留意したい」と述べました」ということにも注意してよいだろう。
…安倍首相は、そこそこ妥当な、取りえる戦略を選んでいる、と判断すべきではないか。
また、さらに「世論調査では自衛隊合憲が6割」にも注意が必要である。今年3月の調査で、「現在の自衛隊は憲法で認められるものだと思うか聞いたところ、「認められると思う」が62%でした」。
つまり、改憲・加憲の必要も無く、既に自衛隊は合憲である、と解釈する層が相当数、存在する。
では、あえて改定しようとする場合、あえて賛成票を投じる者たちはどれほど出るだろうか。
もちろん、敵失で改憲勢力が地すべり的大勝利という可能性は非常に、大いにあるとも思うが―
ご本人は大真面目かもしれないので恐縮ですが、面白いです。休日の横浜中華街で、美味しい肉まんを頬張らずにいったい何をしろというのでしょうか(笑)。控えようと思っていましたが、あまりに面白いので一句捧げます。肉まんの 熱きお肉に 触れもせで 寂しからずや 保守を説く君 https://t.co/5Dofuagwr4
— 米山 隆一 (@RyuichiYoneyama) 2017年5月2日
私の前には今、休日の横浜中華街で美味しい肉まんを頬張っている平和ボケした日本人が通って行く姿があります。保守運動は同好会ではなくこの一般の人達の目を覚まさなければなりません。
— 我那覇真子 (@ganaha_masako) 2017年4月29日
…私としてはできるだけ数多くの人が堂々と平和ボケできるように、と願うものである。
…なんか所謂「保守」側(の一部)も、だいぶ「意識タカイ系」でいらっしゃいますご様子であり、この点では所謂「左翼」様方とまったく同様の轍をふんでいらっしゃるような気が。「アイツラ」がひっじょーにむっかつくアレであるところの理由のひとつは、アイツラが「ふふふん♪ おまえら、物のわからぬ愚民どもには分かるまいが、世の中の真実と言うのはコレコレであるのだよッ! わかんない? わっかんないかーぁ。ま、おまえら愚民だもんな♪ 安心しろよ♪ お前ら愚民の代わりに、俺たち賢い高級知識人さまがモノを考えてやったから♪ おまえら愚民は支持しとけよ?」とかゆー態度をとってたからじゃないですかね。
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