空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ネトウヨさんは40~50代が寧ろ主力らしいこと、その背景の推測

2018-05-19 16:48:30 | ノート




 …もうすぐ50の私の先輩はそれどころじゃないぞ…。博士持ちで留学経験付きで…。
 …正直、私が周囲からそれなりに遇されている理由のひとつは、こういう先輩にもそれなりの礼なりを欠かさないからというのがあると思う…。…実際、一銭の得にも、そりゃならんからなあ。

 まあ、こういう状況だからこそ、『不当な現実』に対して積極的にNO!の声を挙げることができる人たちがいったい、どんな層か―常識的な推論もできようというものなのだ。鬱屈した40後半~50代、というのが典型じゃないかな、と思えてしまうわけなのだ。一番割を食っただろうロストジェネレーションは、ンな”お遊び”をする余裕もない、というほうが現実的な解釈ではあるまいか(参照、「「若者の右傾化」はやや疑わしい?(2018-05-18)」)。





 良かった探しをするなら、小林よしのりが書いていた漫画―いざとなれば自分は山間地にはいってゲリラ指導者でもしよう、などというファンタジーなど―に煽られたような人々・世代が、まさしく今、煽られて弁護士に仕掛けている―ということだろう。

 当時煽られた世代、当時の20代(1995-2005年頃にそうだった世代と想定する)は今の40代~50代にあたるか。これはまさしく、「ネトウヨ」のはしりの世代で、いまもその真の中核をなしている可能性がある。

 他方で、”バカにだまされるバカな世代”と見做されてきた20代、いままさしく20代である世代は、少なくとも今回の件ではさほど煽動されてはいない。

1) 残念な子たちは確実に存在し、漫画に煽られる・煽られた・影響を受ける層は確実にある。
2) 煽られた子たちが考えを改めることは難しい。
3) その「煽り」イベントは一回性であり、単純に継続はしない―具体的には、『ゴーマニズム宣言』的動揺は、やや世代的なものであり、その次の世代に自動的に継承されるということはない。おそらく『ゴーマニズム宣言』自体は、主たる対象とされた世代以下では、単に「フルイ」「オクレテル」ものだったのだ。
4) それ以下の世代(現行の30代以下)は、別の動きをしている。
 そして―
5) そうした世代=今の”若造ども”を動かしている動因は、上の世代にわかりやすい『ゴーマニズム宣言』的なものではないのだろう。漫画ではなく、ネットではあれブログあたりではなく、むしろLINE, Instagram, twitter…などによって、分衆化がさらにさらに進んでいる。

 若い世代は旧来のリベラルが主張してきた自由を享受しつつあり、おそらく全体的には緩いながらも生活に即した「リベラル」的な統合を強めている。男女同権・男女別姓への理解、「ブラック労働」への敵対・反対…。それらを実現するためにリソースが必要であることを知ってもおり、己の個人的取り分を増やすためにも経済成長の必要を知っている。そのため、この世代は相対的安定を実現している自民党への指示が厚い。そういうことなのじゃないだろうか。

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