空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

左翼/サヨク ネット上の語感

2018-11-18 23:03:02 | 国語


 まあ、私もこの立場に近い。というか基本方針は一致する。




 残念ながら後藤寿庵先生、特にネット、さらに特にはtwitter islandでは、カタカナの「サヨク」は―




 ―とまあ、「ネトウヨ」の対概念として練り上げられた感があり、オールドタイプの左翼とはいささか異なる概念になってしまったようなのだ。よりtwitter island的には「パヨク」があるが、これは侮蔑・揶揄の意味合いが強すぎ、かつ言われた当人たちも納得しない。そこで伝統的な左翼の字を、わざわざカタカナにして、”旧来の「まっとうな「左翼」」とは違うんだが、発音だけは同じだから、口にしたらわからんだろ。こうやって文字で書くと明らかだけど”というお遊びをしたものだろう。

 ということで、「サヨク」は、非科学的で、エヴィデンスに基づかず、皮膚感覚的であり、片言隻句程度の左派イデオロギー用語を用いる程度にはイデオロギー的だが、背景に体系的な思考を維持できない―という属性を多分に持つ者たち、ということで使用されているものと思われる。

 もっと勉強したほうがいいよ? 昔の左翼は、勉強だけは相当していたってことで一目置かれたりしたんだから。赤旗の見出しを見るくらいとか、付け焼刃でいまどきの朝日の書評をみて知識人ぶるのは、よそうね?

 この点、後藤寿庵先生のような人は、「筋金入り」と評されるだろう。科学のパワーで人民の生活を平等に便利に仕立て上げるのだ、という強力な―それこそ、ソ連が理想としたような―未来を志向する。

 他方、「ウヨク」も存在する。これは「サヨク」を、丁度、表面的主張の様相を見かけ上、左右逆転させた類であり、これには「ネトウヨ」という用語があてはまる。これは「パヨク」あたりの対義語といえ、双方、twitter islandの住人、と言った感じに特徴付けることが可能なあたり、本気で「あんたら双子か」といったあたりである。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 少年、男児、少女…の単語が意... | トップ | 社会学者候補生のアレ発言:... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

国語」カテゴリの最新記事