空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ヴェネズエラ政治メモ:援助は本当に、どのくらい入っているのか…とか

2019-03-02 11:24:20 | Weblog
BBC Venezuela crisis: How much aid is getting in? 28 Feb 2019 By Jack Goodman

The Venezuelan government has praised Russia, an ally of president Nicolás Maduro, for sending aid and said 300 tonnes of it had been transported to Venezuela.

 それなりに公平を期していえば、このように、現行政府側にも援助物資が入っており、「危機に際しての緊急援助はなされている」のは一応事実ではあるようだ、政府の主張では。300トン。それは10万が閉じこもったスターリングラードで一日に要した最低限という(計算上の)数字にひとしい。

Last week, Mr Maduro announced that Russia was sending 300 tonnes of food and medical supplies to Venezuela, which would arrive on 20 February.

 週一ペースで医療・衛生物品がこれほど入ってくると言うなら、まあ結構なものなのと違いますかね、という気は多少する。

But in response to questions from BBC News, the Venezuelan government provided no further details about the contents of the aid shipment and said there were currently no opportunities to film it.

 …その「大量の援助物資」を大々的に報じてはいないらしく、なんかそれオカシクね?という気もするが。

Kremlin spokesman Dmitry Peskov was asked about the shipment in a daily press call on 21 February and replied that he didn't have any information but would make inquiries.

 ……大ロシアとしてははしたカネ過ぎて認知してない可能性とか、そもそも言及を憚る性質のものだとか―ヴェネズエラとの関係を持つこと自体、国際的にマズイとか、タダでよそにものをくれてやると国内世論が沸騰しそうだとか、モノ自体がマズイ可能性とか―ありえるけれど。

 とまあ、各プレイヤーにはいろんな事情があるし、ちょっと雑誌をみたり新聞をみたりするだけで変数が多々あるのはわかるので、あんまり確定的に「ということでアメリカが悪い」とか単純化しすぎたりするのはよしたほうがいいよねー、とか。



 彼だって、反政府側最強指導者というわけではなく、あくまで暫定大統領であるに過ぎなかったはず。もちろん、若手最強ランクであるだろうことは間違いないんだろうし、これをタネに今後プレゼンスを上げていこうと思ってもいるだろうけれど。



 華々しい政治ショウ,ということだとわが国でも(以下略)



 …そりゃまあ,他人のカネを差し押さえて分配するくらいなら,さほどの才も必要とせず,また楽に支持を買い取ることができる。問題は,次に分配するカネをどこから調達するかだ…。

 …『銀英伝』のラインハルト政権のあとはどうなっただろう,と思ったり。
 まあ,あれはあれで有能な官僚が控えてますよ,という描写・設定があったので,さほど心配の必要はないにせよ。



 ひでえ評価だ,と思ってしまう。が,まあ…チャベスはもっとこう…「チャベスたん」とか「チャベスの兄貴」とか,そんな感じの可愛げはあったなあ,とは…。
 …多少,ナセルとサダトを思い起こす点はある。

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