空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

おきゅうりょうのおはなし

2015-12-06 20:52:55 | Weblog
読売新聞 国家公務員給与2年連続引き上げ…人勧完全実施 2015年12月04日 18時04分

政府は4日午前の給与関係閣僚会議で、2015年度の国家公務員の月給とボーナス(期末・勤勉手当)の引き上げを求めた人事院勧告の完全実施を決めた

日経新聞 公務員給与、人事院勧告の完全実施決定 フレックスタイムも 2015/12/4 10:44

一般職の月給を平均0.36%の1469円引き上げ、ボーナス(期末・勤勉手当)を0.10カ月分増やして年間4.20カ月分とする。法案が成立したら、今年4月分まで遡って支給する。職員の年間給与は平均で5万9000円増え、666万5000円となる

 とりあえず、いち労働者としては給料アップは喜ばしいこと。

毎日新聞 常総市職員、残業で給与100万円超も 2015年12月6日 15時55分(最終更新 12月6日 17時29分)

茨城県常総市は4日、関東・東北豪雨への対応で残業し、9月分の給与が100万円を超えた職員が十数人いたことを明らかにした。水害が発生した9月10〜30日までの残業時間は最高で342時間だった

 20日の残業時間が342時間というのはおかしい。そりゃ100万くらいは超えるだろう。

市側の答弁によると、勤務可能な全492人の同期間の平均残業時間は139時間だった

 単純に20で割れば、一日7時間の超過ということになろうか。そりゃ給料もほぼ2倍(割り増し分を考えれば、当然2倍を超える程度)になろう。

遠藤氏は「もらう権利はあるが、全国から来たボランティアが無償で働いている中、市職員が多額の給与をもらうことに市民から疑問の声が上がっている」と指摘

『ボランティアも同じ仕事をしているのに、市役所職員は給料がでていてズルイ』という旨の声は地元からありました(in 仙台市)。しかし、ボランティアは極論、いつその仕事を放棄しても構わないというのに対し、市役所職員はその場に縛りつけられているのであるし、ボランティアの分まで責務を負わねばならない立場ではないのか、という旨、説明したが、ご同意いただけなかった模様。

※ほぼ捏造に近い記事だった模様:「【大幅訂正】「水害対応の残業代で高給にならないようにしよう」と言った常総市議員はいなかったのか? Ver.2.0

 さて



 まあ研究するのが当然、というか、息をするように研究するひとたちがいるところだとすんなり通るでしょうねー…。



 ばしょによる。
 以下、大大学の、しかも実務を知る先生のお言葉なので、後学のためにもメモさせていただく。



 財団さんのおカネだと、そもそも間接経費等に使ってはならない、と但し書きが付くかと思われる。

 なので、光熱費等の分だとして、学校から配分される研究費から「受領した外部研究費の10%」を天引きする制度があったりする―わが校では二年ほど前に廃止されたが。

 というのも、頑張って外部研究費を頂いて、それでその10%となると―50万円とかだと、二年分の教育研究費がゼロになっちゃうのである。それでは、トナーも買えない。教育活動に支障が出る。
 学校から出る基盤研究費の10~30万円というのは、次の研究のためのタネ銭として非常に重要なのである。それを奪われると、次の外部研究費獲得が困難になるのである。



 これは、後に注記が入ったが、現状科研費の間接経費は30%。なので、多少の助けにはなるだろう。一応。
 


 実際のところはそうなのだろう。基盤Bでようやく物の数、というのは、まあ予算削減額を知らされたときにいろいろ試算した結果、私も納得したところ。



 但し、これは、誰もが研究しているような大大学でのお話、とは言えようか。
 なにしろ小規模校では、そもそも研究している人が少ないと言うか、研究できる人が少ないと言うか、あれこれの教育雑務に追われてなにもでないというか日常に磨耗していくというか。なので、文科様あたりからの査察とかに抵抗できなくなっちゃうので、研究できるひとや、その研究の質が外部研究費獲得という形で(ピアレビューの形で)証明できるひとというのは、わりと重要っぽい(夕立)。

 あとまあ、予算規模が小さいところでは、たかだか基盤Cであろうとも、あればあったで学校予算の口座のお金に余裕がでそうではある。けち臭い話だが、預金利息とかあるんじゃないかな。



 私が一定数の人々に煙たがられ、嫌われつつも平気な顔で生きていられるのは、投入された研究費や関連経費や管理の手間賃に相応する(と信じても構わないくらいの)研究業績を出すからだろう。自費をふくむ自前の経費で続々成果を挙げ、それは本校の(教員の)成果として利用できる。

 これに対して、内部のお金を都合して成果が出てこないひととなると、「ただのお荷物のほうが予算を無駄に消費しないだけマシ」という状態になる、かと思われる。




 いわゆるボーナスに10%前後の加算がつく、くらいか。それならこちらにもある。

 そんなわけで、身の振り方について考える今日この頃。基盤Cでほそぼそと生き延びるだけでも、私の分野では十分研究できるし、本務校でもまあ可能な生き方だ。外部研究費でそこそこ満足な研究生活をし、稀に賞でもあたれば賞金が入ることもあろう。そうでなくともボーナスは加算をうける。

 ―現状はそう悪い待遇ではないかなあと思ってもよい。というか無職の仲間たちを思えば天国だろうが。
 …ただまあ、相応の待遇をいただけなければ…とも。
 なにしろ、基礎研究費の減額が起こってきたのである。資源を集中する必要が出てきた、と言うことなのだが―まあ一部の人間だけが業績あがりまくっても、学校全体としてはちとこまる点がある。学生指導のための資格=論文実績が足りない教員ばっかりではねえ。なので私たちに配分されていた分を減額して再配分をおこなうわけだが、まあ気分はわるいわな―「官打ち」「位打ち」試みてもいいのよーとか思ったりとか。

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