空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ネット観察記 18Nov2008

2008-11-20 20:41:35 | Newsメモ
神戸新聞 「平和憲法守ろう」土井たか子さんら訴え 芦屋 (11/16 10:40)

 元衆院議長,土井たか子(79)と「原爆の語り部」元コープこうべ理事長竹本成徳(77)とを招いた講演集会。十五日,芦屋市立上宮川文化センターで戦争や憲法九条について語り合う。主宰は特定非営利活動法人(NPO法人)「一杯のコーヒーから地球が見える」(大阪市淀川区)メンバー。参会者は約七十人。以上新聞記事から抜き出し要約。

 土井氏は日本国憲法九条に言及。「すべての戦争を放棄するという人類の悲願が込められている…武器では平和をつくれない」まあそれはそれで正論。
 でもこれを武装放棄論ととるのは(言葉通りなら)論理の飛躍があるわね。

「武器(だけ)では平和をつ く れ な い」と言うのであって,至極当然。武器以外の様々な要素が平和構築に必要なのは疑いないし,「武器では平和を護 れ な い」と言っているのでは な い ことに注意。

 つまり,この揚げ足取りの理論からして,土井氏は『平和をつくるには武器そのほか様々な諸力が必要である』と言外に認める可能性があるのであって,平和を維持することについては論及していない。寧ろ平和形成に武力の必要を認める人物は,平和維持における武力の必要性を認めることになろう。

 具体的に言って,武装のしょぼいLower Shabelleが外来のIndha Adeの圧政を受け,今度はalShabaabの進攻を受け,結局この件ではLower Shabelle民衆は『武力で支配される』側以外の何ものでもないことになる。彼らが自衛に必要な強度の武力を持っていたら―どうだったろう? というわけだ。平和維持,秩序維持に一定の暴力が,しかも外来の圧力によって必然的に強力なものが,必要とされる一事例というわけだ。

武器では平和をつくれない。非核地帯をアジアで広げていくことこそが国際貢献だ」と土井は言うわけで,私としてはこの主張に言葉通り賛同し,支持するものです。実現は不可能だろうけど。北朝鮮はさておき,中国もインドもパキスタンも(イスラエルも)核放棄はせんだろうねぇ。

 田母神前航空幕僚長のエッセイ問題について土井は「(田母神氏は)歴史観と国を守るという責任感がちぐはぐで一貫性がない」などと>述べたそうで。ここは意見を違えるところで,私はちぐはぐで構わないと思う。職務に忠実であれば。今回は職務に支障をきたすような愚かな行動をとったから大問題になったんであって。



京都新聞 大阪ひき逃げの父親コメント 5キロ先に遺体  2008年11月16日(日)

 また大阪でひき逃げ引き摺りってことで。今回は被害者が新聞配達少年なので,元新聞少年としては気になるところ。初給料日すぐに殺されたということで,更にお涙物語展開です。引き摺った結果の脳損傷ですっけか,今回の死因。

 …しかし連発でこーした事件が起こるって,なかなかインパクトのある。
 これだけ飲酒運転がメジャーであって,前後不覚で運転するのは寧ろ当然,という状況なら,あれだ,『飲酒運転特区』でもつくっちゃどうか(投槍)。

 …即座にスラム化するな,うん。
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