空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

見てた記事メモ(2012-10-14)

2012-10-14 19:34:31 | Newsメモ
BBC 'US drone strike' in Pakistan kills 10 suspected militants 11 October 2012

 木曜(11日)米国の無人機がパキスタンのOrakzai trival regionで活動,10名の(推定)民兵を殺害したとのこと。少なくとも6名の負傷者が発生。水曜にもNorth Waziristanで活動,5名を殺害したばかり。

 クリケット選手からの転身政治家Imran Khanが先週,無人機攻撃に反対するrallyを行ったとも付言ある。

BBC Imran Khan: I would order US drone shoot-downs Friday, 5 October 2012

 Imran Khan氏へのインタビュー。ヒアリングのお供に―しかし複雑な話だしなあ。…insaneとか正面から言っていいものかとか…。


47NEWS 【14歳ブロガーを銃撃】女子校破壊行為批判でパキスタンのタリバン/「凶悪、ひきょう」と国連事務総長 2012/10/11 10:31
ワールド&インテリジェンスジャーナリスト・黒井文太郎のブログ パキスタン・タリバン運動が少女襲撃 2012/10/10(水)

 …なんか14歳少女がどうこう言ってたと思ったら,政治的理由で14歳の女学生が反政府武装聖戦士団から襲撃されたという斜め上事件だったか。


 twitterネタ:



togetter 【衝撃の事実】Twitterでも国家間の宣戦布告ができるっていうか、既にされていた

 微妙に有名になっていくケニアのソマリア・ジュバランド介入の件。
 一応,というか実際のところ,Kismayoのal Shabab政権は国際的に認知された独立国ではないので(エリトリアですら認知してないだろう,あれ),この場合のケニアがジュバランドへの行動開始をどう宣言しようと,「国家間の宣戦布告」にはならんでしょうね。
 あれは,単に”山賊・海賊・誘拐強盗団の親玉の武装勢力を排除”する治安維持のための作戦程度の話とは言える。いやそれなりにかっちり領域を統治できてた勢力をあまりdisるのは宜しくないとは思うが。




 よいことばをみた
 が,これを見るとさらに味わい深い:

つ 泳ぐやる夫シアター やる夫は赤い皇帝になるようです 第十七話 グルジア問題 前編
政治局で熾烈な政策論争が戦わされていても、やる夫は深く関わろうとしなかった
常に他の政治局員の陰に隠れ、自分は書記局の業務に没頭していたのである
ボリシェビキ幹部にはインテリ階級出身で学者肌の人間が多い。
彼らは、自らの立場は理論や討論、政策論に勝つことで築かれる物だと考えていたのだが・・・



「選択と集中」:

読売新聞 選挙資金配分に差つける…輿石氏ら若手に通告 2012年10月13日12時05分

民主党の輿石幹事長と安住淳幹事長代行は12日、同党の当選1、2回の衆院議員約20人と党本部で個別に面談し、次期衆院選への備えを強めるよう発破をかけた
「年末までに再び情勢調査を行う。しっかりやっている人とそうでない人で、党からの選挙資金の配分に差をつける」とも通告したという

 …”自分たちだって三年目なんだから,陣笠だけじゃなく役割くださいよ!”という訴えが悲痛である。

 これも「選択と集中」というわけなのだろうが,山のように一年生議員がいて,その中でどう差別化するのか。査定するのは二期目・三期目…以降の人々だろうけれど,そこもそんなに数がいない。結果,一年生議員は横並びに扱わざるを得なくなる…かなあ,とか。

 にしても,三年目ともなれば,そのあたり―仕事ができそうかどうかくらい,見定めてくれ!という要望もあろう。しかしやはり諸先輩は忙しすぎてにっちもさっちもいかなかったのでは,とも。

 本学も(研究費の,ある程度の)「選択と集中」が行われる模様。私は,少なくとも研究業績だけは調子よく出ているので,わが身についてはさほど心配していないが―どうなるかなあ,来年度は。


 動物ネタ:

The Voice of Russia 豚たちが米国人農民を食べてしまった 2.10.2012, 15:25

この事件はオレゴン州で発生した。豚たちは70歳の農民、テリー・ヴぇンス・ガーナーさんに襲い掛かり、ほとんど全身を食べつくしてしまった

「ヴぇンス」はちょっと。あと,アドレス(beikoku-noumin-buta)はもうちょっと。なお元記事は:BBC Oregon farmer eaten by his pigs 2 October 2012


ねこわん ネコと少女はとても仲良し

 ヒアリングのお伴にも。にゃー。


 買うべき本のメモ:

オシテオサレテ 末世における主神崇拝 川村『戦国宗教社会=思想史』 2012-10-12

1400年を境にして日本が慢性的な飢饉と疫病に襲われていました。小氷河期とも呼ばれる気候変動によって引き起こされたこの危機は、鎌倉幕府を機能不全に陥らせます。中央の衰退にともない地方は生き残るための手立てを考案する必要がありました。裏作の発展や灌漑施設の共有化とならび、この生き残りに大きく寄与したのが宗教でした

「単なる比較史、一国史の枠組みを超えて、16世紀(戦国期)の日本をグローバルな観点[ここでは北半球に共通する気候変動]から位置づける」(13ページ)道がここにひらかれているのです

 示唆するところがある。メモ。
 …いや,この辺の時代に絡んだ,分野横断研究に着手したばかりなので。

新はむはむの煩悩 呉座勇一『一揆の原理』(洋泉社、2012年) 2012年10 月 7日 (日)

刀狩りも、最新の研究が描くものは、従来の定説的な像とはだいぶ異なるものだったそうです(実は農民も刀や鉄砲の所持は認められていた。公衆の面前に武器をさらすのがいけなかったらしい)
本書の最大の成果は、ともかく何よりも従来の階級闘争史観から一揆を解放した点

 読むべき,ないし読んでためになるもののよう。

私もこういう、最新の研究成果を一般の歴史愛好者の方々にわかりやすくおもしろく伝える本をいつか書きたいもの

 しかり,しかり。


 食事情報:

Kojii.net ココログ別館 [JA2012] 食い物編 (2 : ぴよりん編) [名古屋] Oct 14, 2012

 …名古屋に行く用事は基本ないですけど,あまりに可愛らしいのでメモ。

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3 コメント

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iPS細胞実験詐称関係で (teiresias)
2012-10-14 20:02:13
同僚のtwitter経由でこのページを見た:
「大隅典子の仙台通信」「森口騒動と大学広報 」(http://nosumi.exblog.jp/16990472/)2012-10-14

>そもそも、森口氏がこれほどまで「有名」になってしまったのは、2010年頃から、独自に新聞記者に「説明」をして、その内容が十分に検証されないままに大手新聞に掲載されたことによる

結構いろんなものが公開されているので,新聞社側でも多少のチェックはできたはずだ,ということもある。
とりあえず,その某氏が科研費とったかなーとかチェックしたり(http://kaken.nii.ac.jp/)。
…研究代表者,一件もないやん…。

…まあその点,私もそうとってるわけでもないので,…さあ,書類を書こう…。
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Unknown (Unknown)
2012-10-16 09:23:16
パキスタンの少女襲撃の件は興味深いですね。
これまでタリバーンはアフガンの本家もパキスタンの分家も頻繁に学校や教職員、女生徒の襲撃繰り返してましたが、
恫喝という点で非常に有効であると同時に特に反発も強い女生徒の襲撃については、
組織の報道官レベルでは実行の主体である事を否認する傾向が強かったと記憶しますが。

アフガンの本家が来年の米軍撤退で勝機が見えてきたのに合わせて、分家も遠慮がなくなってきたんでしょうか。
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Unknown (teiresias)
2012-10-17 18:11:06
>組織の報道官レベルでは実行の主体である事を否認する傾向が強かったと記憶しますが。

なるほど,そうした点,確かに興味深い。
専門家なら,もっと突っ込んだ分析に進めるんでしょうねえ。

>分家も遠慮がなくなってきたんでしょうか。

なくさんでええものからなくしてゆくなあ,と。
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