空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

みたネット記事メモ:「若手のテニュアへの就職状況は改善する見込みは…

2011-10-13 00:14:01 | Weblog
歴史とデジタル 「アメリカ歴史学会会長 「若手のテニュアへの就職状況は改善する見込みはもはやない。そのため…」」2011年10月12日

Grafton会長らは、1980年代と2000年代の一時期を除いて歴史系の研究職のポストはコンスタントに減り続けており、この就職難は一時的なものでないから、高等教育への公的資金投入の減少等もあって今後テニュアのポストが拡大する可能性はないと断言している

 …あうあうあう。

また、学界に対しては、この就職難の現実を直視していないと指摘すると共に、このような状況にあっても大学院教育が旧来通りのままで、研究者の再生産に終始していると批判する

 …純粋学術も維持されるべきだ,というような主張は一応認められて欲しいと思います。が,そういう贅沢が許されるのは日本の場合,精々旧帝大ランクの大学に限られよう。よし旧帝であろうと,学生の誰も彼もがそんな贅沢な位置につけるわけではないので,当然,教員側としては大多数の学生たちの出ていく先をかんがえねばなるまい。しかし

歴史学博士号取得者の研究職以外への就職先は、軍や下院、博物館、アーカイブズ、ナショナルパーク、国際ビジネスコンサルタント、高校教師、編集者等と多様であるという現実がある

 それは広いんだろうか。やっぱりあまり広いとは思えないがなあ。うちの研究室の出身者の就職先って…コンサル,編集者,研究者,高校教員…学部卒組なら外務省…。…人数の割に意外に広いかな。
 
博士課程の教育のあり方を見直し、歴史研究一本に絞り込むのではなく、博士課程の学生が多様な学問領域を学べるようにすべきである。(それが結局は学生の博論に新たな視野をもたらすものとなる。)

 つぅか「副専攻」と称しうる領域くらい用意しろと>若い人。
 専門的能力だけで就職できる時代じゃないんじゃないかと。
 ていうか私,某研究所を『専門的すぎる』(伝聞)って理由で落とされたらしいよ? 研究職だろうと,外部資金なり,一般への貢献なりという理由でいろいろやらざるを得ない時代ですよね。だから私は何学者なのかと(いつもの愚痴)。

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