空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ジンバブウェ:野生の象を捕獲して売りさばくー野生動物の保護のために?

2019-10-25 11:20:51 | Newsメモ
 ジンバブウェが自分のところに生息している野生の象、若いのを捕えて中国に売りさばいている―という話:

BBC Drought-hit Zimbabwe 'sells young elephants overseas' 24 Oct 2019

Zimbabwe has flown up to 30 young elephants to a different country, believed to be China.

The sale has been criticised by animal welfare groups, who say that the animals may be traumatised.

 当然、野生動物保護運動家は批判する。こういう場合、”悪事を働く国家権力とその犬”はこうした事実を認めないものだが、今回、ジンバブウェの当局は売却自体を認める。

 なんでそんな悪事を? と問われたら、彼らは答える、野生動物の保護のためだ、と。そうして得たハードカレンシーで井戸を掘るのだ、周知の如く、我が国は旱魃で、放置しては野生動物がただ乾いて死んでいくばかりだ…。

But Zimbabwe's National Parks service argues that it needs to earn hard currency to support other wildlife during a devastating drought which has already killed 55 elephants.

Tenashi Farawo, spokesman for Zimbabwe's National Parks, said proceeds from the sale of the elephants would be used to dig wells to save other wildlife in Hwangi National Park.

He accused campaigners of using emotion to stir up undue public anger.


 保護運動家たちは、一般大衆の怒りをかきたてるために感情を利用するのはよくないな、と批判。
 …双方の言い分は双方尤も。倫理の問題として扱っても面白いものではある。理想的な解決ができれば理想的だよねえ、という、現実との妥協の物語でもあろうが。

 ところで資金はちゃんと運用されるんでしょうね?

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1 コメント

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Unknown ()
2019-10-25 11:30:37
大旱魃が最大要因であるとすれば、野生動物の緊急避難も次善三善として選ぶのも止むなし、かもしれず。
ならば保護運動家がいうような、売却・原住地域からの移動自体がそもそもアウト、というのは別種の非難に直面することもあろう。

やあ、困難ですね。
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