空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

アルシャバブはさらに戦闘を激化させると;ケニアへの飛び火が懸念される

2009-11-30 19:00:00 | ソマリア関連
Garowe Online Somalia’s Al-Shabaab vows more fighting Nov 29, 2009 - 4:17:48 AM

 Eidの祭に際してのアルシャバブ側からの声明。ソマリア暫定政府とAU軍とに対する戦闘を激化させるとする。指導者を自称するSheikh Mukhtar Abdirahman Abu-Zubeyrは,政府が転覆され外国の軍隊が去らねば戦闘は止まらぬとし,ソマリ人に援助を求める。

 今回のメッセージでは,ソマリランドやプントランドへの言及がなかったという。また,地域的に戦闘状態にあるHizbul Islamへの言及もなしとのこと。

 他方,アルシャバブ報道担当Sheikh Ali Mohamud Rage(Sheikh Ali Dhere)はエチオピア軍に対して行った戦術をAU軍に対しても行う旨,語る。


Garowe Online Somalia's Al-Shabaab seize control of southern border town Nov 28, 2009 - 12:20:00 PM

 さて戦闘の気配濃い最南部ソマリアであるが,ケニア国境近くの町Dobleyは無抵抗でアルシャバブの手の内に落ちた由。しかし土曜早くのうちに,民間人は脱出を始める―Hizbul Islam側が町近郊で再編成をしているので,最悪の事態が起きはしないか,というわけである。

 Hizbul Islam側は,他方,一部は民間人に偽装してまでケニア方面に脱出した由。ケニアは公式には2006年以来国境を封鎖しているのである。また,国境近くには一定の治安部隊を置いているわけで,この行動はケニアの行動を呼び起こしかねないこと,注意が必要である。

 すでにHizbul Islam側Isse Kamboniなる人物が水曜にケニア治安側に取り押さえられている。

 なお,アルシャバブはケニアに対しての攻撃をも公言しているのである。ケニアはソマリ地域で$600の給料でもってソマリ人を勧誘しているといわれる。それは(何らかの)有事を想定してのことであるはずで―


 ―ケニアへの飛び火が実体的な姿を取り始めたこと,これは懸念事項としてメモしておこう。

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