先日捕獲されましたウクライナの貨物船Faina号は,ソマリア北部,プントランドの自然港Eylにつれられた模様。海賊たちのスポークスマンは,ケニア政府と身代金交渉をする用意があると声明,フランスそのほかの国に救出作戦を行わないよう警告する:
BBC Pirates 'want $35m for tank ship'
なんでフランスかといって,ジブチあたりに駐在の彼らのコマンドが,海賊たちを急襲して人質を解放したり6人ばかり海賊を逮捕して裁判に送り込んだりしたから。
この種の場面で,アメリカ以外に脅迫の言辞が向くのは珍しい感がありますね。
なお身代金要求は$35m。エチオピア首相としては,貨物の行方に気がかりなわけですが,エイルに行った時点で荷降ろし不可,以後は金銭(ないし特殊部隊)の問題になるかというところ。
既にご承知の方もありましょうが,米艦は事態をフォローし,ロシア艦が自国民救出を名目に現地に向かっている由。
ソマリア関係ニュースは,こう事態が動くと流石に数がでるようで―
BBC Battles and looting in Mogadishu 26 September 2008
反政府勢力が首都で攻勢,のニュース。問題のK4 junctionやバカラ・マーケットや大統領官邸,国際空港の位置関係が分かりやすく挙げられてあります。便利。
既にメモしたように,アルシャバブ(ないしその同盟者)らは,アフリカ連合部隊にも正面切って攻勢を掛けまして,その孤立主義的傾向を鮮明にしております。その戦力も侮り難いもので,AU平和維持軍も,民間人への誤爆等の被害を憂慮しつつも,反撃への意志を固めた模様。
PressTV Al-Shabaab damages Mogadishu airport 27 Sep 2008 (Iran)
これによれば,アルシャバブは国際空港駅に迫撃砲攻撃,政府軍兵士8名を死亡せしめた。大本営発表を鵜呑みにするのはあまりに稚拙な行動というべきですが,アルシャバブが迫撃砲などを有効に運用できるようになったことは記憶すべきことではありましょう。
これまで,迫撃砲で付随被害を出しまくっていたのはエチオピアでしたが,そのエチオピア軍が大人しくなって,今度はアルシャバブが付随被害を出しまくるわけですね。
先日の,ある意味素晴らしい砲術については,改めて記録する意味がありましょう(「アルシャバブはアフリカ連合軍を攻撃する」)。この時点ではAMISONは重火器使用を手控えしてたはずですし,アルシャバブの仕事と見ていいでしょう。
とある民家に着弾,親1+子供5名を殺害。なんとか救出しようかとその家に隣人2人が飛び込んだところ,そこに着弾2発目。計8名を,2度の砲撃で殺害した。
つまり迫撃砲だなんて,狙いのちょっと微妙な兵器で,これほど精密な攻撃を遂行できる能力を―アルシャバブは獲得したというわけだ。
あとBBCで,ドイツ警察がソマリ人2人をテロの疑いで逮捕した記事:Terror suspects held on KLM plane 26 September 2008 をここにメモ。
BBC Pirates 'want $35m for tank ship'
なんでフランスかといって,ジブチあたりに駐在の彼らのコマンドが,海賊たちを急襲して人質を解放したり6人ばかり海賊を逮捕して裁判に送り込んだりしたから。
この種の場面で,アメリカ以外に脅迫の言辞が向くのは珍しい感がありますね。
なお身代金要求は$35m。エチオピア首相としては,貨物の行方に気がかりなわけですが,エイルに行った時点で荷降ろし不可,以後は金銭(ないし特殊部隊)の問題になるかというところ。
既にご承知の方もありましょうが,米艦は事態をフォローし,ロシア艦が自国民救出を名目に現地に向かっている由。
ソマリア関係ニュースは,こう事態が動くと流石に数がでるようで―
BBC Battles and looting in Mogadishu 26 September 2008
反政府勢力が首都で攻勢,のニュース。問題のK4 junctionやバカラ・マーケットや大統領官邸,国際空港の位置関係が分かりやすく挙げられてあります。便利。
既にメモしたように,アルシャバブ(ないしその同盟者)らは,アフリカ連合部隊にも正面切って攻勢を掛けまして,その孤立主義的傾向を鮮明にしております。その戦力も侮り難いもので,AU平和維持軍も,民間人への誤爆等の被害を憂慮しつつも,反撃への意志を固めた模様。
PressTV Al-Shabaab damages Mogadishu airport 27 Sep 2008 (Iran)
これによれば,アルシャバブは国際空港駅に迫撃砲攻撃,政府軍兵士8名を死亡せしめた。大本営発表を鵜呑みにするのはあまりに稚拙な行動というべきですが,アルシャバブが迫撃砲などを有効に運用できるようになったことは記憶すべきことではありましょう。
これまで,迫撃砲で付随被害を出しまくっていたのはエチオピアでしたが,そのエチオピア軍が大人しくなって,今度はアルシャバブが付随被害を出しまくるわけですね。
先日の,ある意味素晴らしい砲術については,改めて記録する意味がありましょう(「アルシャバブはアフリカ連合軍を攻撃する」)。この時点ではAMISONは重火器使用を手控えしてたはずですし,アルシャバブの仕事と見ていいでしょう。
とある民家に着弾,親1+子供5名を殺害。なんとか救出しようかとその家に隣人2人が飛び込んだところ,そこに着弾2発目。計8名を,2度の砲撃で殺害した。
つまり迫撃砲だなんて,狙いのちょっと微妙な兵器で,これほど精密な攻撃を遂行できる能力を―アルシャバブは獲得したというわけだ。
あとBBCで,ドイツ警察がソマリ人2人をテロの疑いで逮捕した記事:Terror suspects held on KLM plane 26 September 2008 をここにメモ。
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